欲しかった時計をワンクリしたのでご紹介たてまつる
- 2020.12.05
- ヴァシュロン・コンスタンタン 時計情報局 海外ブランド
- 4500V, brown, overseas, rare, vacheronconstantin, ヴァシュロンコンスタンタン, オーバーシーズ, ブラウン, レア
高校生の時、待ちに待った新作「ドラゴンクエストV -天空の花嫁-」を買ったのですが、物語の途中のイベントで主人公の幼なじみの女の子・ビアンカと大富豪ルドマンの養女・フローラのどちらと結婚するかを悩んだ挙句、結婚相談所に電話したことのあるオサーンです。若い時は感情を優先させてビアンカを選びましたが、今となってはフローラ一択しかありません。
11月は、目まいがするほど仕事をした。褒めて欲しいわけではないが、リターンが欲しい。どう思われてもいい。何か欲しい。時計を買いたい。そういう品位のかけらもない強い思いを抱いていたが、私にはことあるごとに、ふと頭に浮かぶ時計がありました。それは、ヴァシュロンコンスタンタンのオーバーシーズです。
世界三大時計ブランドと言われるVC(ヴァシュロンコンスタンタン)の代表的なラグジュアリースポーツモデル “オーバーシーズ” ですが、今では正規店で購入することが難しいと言われています。もちろんパテックフィリップのノーチラスやオーデマピゲのロイヤルオークほどではないのは確かです。画像にある、ブルーダイヤルなんぞ、メチャクチャ綺麗です。
でも僕が欲しいオーバーシーズ、ブルーダイヤルは、コレナンデス。
Ref.4500V/110R-B705 というピンクゴールドモデルです。これは2020年9月の “Watches & Wonders 上海” で発表されたのですが、このピンクゴールドとブルーのコントラストに一目ぼれしたんです。
こう来ると、これを探して買う流れになりそうなのですが、実はそうではありません。これ、正規店で購入すると5,720,000円となっています。正直に言おう。
「そんなお金、持ってねーよ!」
僕は会社員。さすがに今までの浪費もあり、この年末はもう苦しい。明日のコメもない。明後日のステーキもない。そんな淡い想いはノーマニーでフィニッシュです。では何を探しているのかというと、やはりステンレスモデル。でもブルーではなく、これ。
Ref.4500V/110A-B146 ブラウンダイヤル です。これ、2016年にオーバーシーズが新作として生まれ変わり、現行モデルになったのですが、当初、SIHH(ジュネーブサロン)で発表された時はシルバーと上記したブルーの2色展開でした。
左が2016年に発表された現行モデルのオーバーシーズで、右がそれ以前のオーバーシーズです。そうしてみると、恰好よさが格段に上がったように思えます。
また、新作発表では当初この2色だったのですが、発表された約4ヶ月後、ブラウンダイヤルが追加発表されました。もちろんブルーダイヤルは人気なのですが、何故か後出ししてきたブラウンダイヤル。そしてこともあろうに、約2年間という短いスパンでブラウンはなくなり、ブラックへとなってしまいました。大変けしからんことです。恐らく、「おいVC!茶色出す前に黒だせや、ゴラァ!」という反響があったように思えます(推測です)。
ということで、Ref.4500V/110A-B483 ブラックダイヤルは、現行のオーバーシーズが発表されてから2年後に登場したこととなります。このままオーバーシーズが製造終了するとなるとこのブラックダイヤルを含め、3針オーバーシーズの相場が上がるかと思いますが、それはなさそうです。
しかしブラウンダイヤルは既に製造終了しています。そんなことを考え、買おうか買うまいかを悩んでいたここ2年。並行店でも定価を下回っていたので買うチャンスは大いにあった。しかしロレックスを始め、他のブランドに気を取られていた。そうしているうちに、市場から見なくなった・・・もちろん正規店でもノーチャンス。ましてや、ブラウンダイヤルの存在すら知らない店員さんもおられます。マイナーなんです。
数か月前、ツイッターでこのブラウンダイヤルをお持ちのシュウヘイさんに画像の提供をしていただいたのですが、これにより再び熱が上がってしまいました。
やっぱり他とは違う特別感があります。もちろんブルーダイヤルの方が今でも人気です。でもですよ、世界的に見てこのブラウンダイヤルは流通量が二次マーケットで極めて少ないのが現状です。ブルーもいつかは欲しいんですけどね・・・
探していると、日本国内で販売されている個体はインターネット上では1本だけありました。もしかすると他の実店舗にはネット未掲載のモノも存在しているかもしれませんが、それは流石に見つけることが難しい。海外から買うとなると、スーパーウォッチコレクターのくろのぴーすさんとかなら別ですが、パンピー(一般ピープル)にはそう簡単に探し出して買えません。ちなみに Chrono24 という海外の時計専門販売サイトで探してみると、僅か1本だけるようにみえました。
他、ブラウンダイヤルはクロノグラフが3本ほどヒットしました。このクロノグラフでも、かなり希少かと思います。欲しいです。しかし3針モデルは1本あるようでしたが、この販売者(アメリカの並行店)である WatchShopping.com Inc. のHPを見てみると、「在庫なし」となっておりました。
一応、ショップに質問をしてみましたところ、返信がきました。
やっぱり「在庫なし」でした。スペシャルオーダーでの入荷の可能性があるようなことを言ってますが、期待薄ですね。あっても、価格がもっと上がると思われるという内容。
こうなりゃ欲しくなるのは当然です。ということで水面下で探し続けること約3か月、”正規店での購入“とは、もちろんなりませんでしたが巡り合うことができました。さっさと買っておけば問題なかったのですが、迷い続けていてタイミングを完全に逃していました。
「この店にはあるんだけどなぁ…」とラスト1本をスマホやPCのモニターで見続けた日々。よく言うじゃないですか。
『迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段でも買え!』
と。え?! 何か違いましたっけ? 当然ですよ。悩んだのは、
『ワンクリックで買うかダブルクリックで買うか』
ぐらいだから(笑)アハハ、アハハハ…お金が…ヤバッ…
まだ手元には来ておりませんが、1個の時計を買うのに大げさに報告してみました。仕事が立て込んでいるという理由から、少し受け取りを先延ばしにしております。僕がいない時に届いたら命の危険も。届いたら、再びご報告します。これでパテックフィリップのノーチラスを買う計画は遠くなりました。でも良いんです。オーバーシーズを試着したことがありますが、その装着感は相当なものでした。それをず~っと欲しかったブラウンダイヤルで、となると大満足です。
それもこれも、なかなかランゲアンドゾーネのオデュッセウスの入荷連絡がないからであり、その購入予定資金がどんどん他へ流出しているのでヤバイことになっています。このタイミングでランゲからの連絡があった日にゃ、来年分のボーナスに手を付けることとなりそうです。
そんなこともあり、やっぱり結婚相手は大富豪の養女、フローラ一択なのです。
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