【高級時計】症状別の修理の価格をみてみる

修理価格をみてみよう

時計というのはデリケートにできており、何かの拍子で故障することがある。ロレックスなんかは、かなり強靭な作りをしていると言われるが、それでも故障はしてしまう。例えば時計を着けている腕をぶつけてしまう。その時は動いていても、それが原因で歪が生じ、故障につながることも多々ある。そうなれば修理に出すしかなくなるのだが、気になるのは「価格」です。各種ブランドによっても大きく価格は変わるだろうが、目安程度ではあるが、ロレックスを例にとって症状別にみたいと思います。


日差の拡大

「高価な時計ほど正確」と勘違いしている人がいるようですが、「100%ウソ」とは言えないまでも、間違った認識です。「時計の狂い」は、その時計の”置かれている向き””温度変化””ぜんまいの巻き上げ不足””磁気帯び”などで日々変化します。「日差」でみると、『”遅れ”で-5秒・”進み”で+20秒』ぐらいまでは許容範囲かと思います。”磁気抜き”で済むなら3000円~程度で済むのだが、”潤滑油切れ””ぜんまい不良”となれば、※OHが必要となりますので、6万円~(モデルによる)と高額になります。
※ OH … オーバーホール

ケース傷

時計は洋服の袖と常に擦れています。これだけでも、金属は傷が付きます。特に金無垢ケース・ブレスレットは金属自体が柔らかいので、打痕傷がすぐについてしまいます。自分で一生使う気でいるならば、それが”味”となっていくでしょうが、買い替えを考えると買取への査定に影響が出ることも。浅い傷は、簡単な研磨によって取り除かれます。費用は1万円~といった感じですが、深い傷・打痕傷は取り除けないこともあります。どうしても綺麗にしたい場合はケース交換となります。その場合材質にもよりますが、ステンレスでさえ10万円~が一般的です。しかし研磨とは「傷を削り取る作業」となります。時計の重さが数グラム減るので、買取業者は「研磨済み」と気が付くと思います。買取業者も研磨を施すので、浅い傷はそのまま売ってしまっても、それほど気にする必要はないかと思います。

風防のカケ・破損

古いタイプの時計では、プラスティック風防が使われています。プラスティク風防の傷は、軽いヒビでも5000円程度で研磨によってカバーできることがあります。しかし最近の時計では、ほとんどがサファイヤクリスタルガラスを使用しています。傷には強いですが、場合によってはガラスなのでヒビ割れることもあります。ガラス素材は軽いヒビでも致命的で、傷でも交換が必要となります。費用は4万円~と覚悟は必要ですが、サードパーティー(社外品)が使えれば1万円~となる場合があります。

風防の曇り

大きな破損や傷はないので、中を開けてもらって拭き取ってもらったら終了、と思っていたら大違いです。これは「重度の症状」です。この曇りの原因は、ケースの防水を保つ要であるパッキンの劣化、もしくはリューズが歪んでいたり破損している可能性があります。「曇り」の原因は、水分です。時計内部への湿気は破損に直接つながります。パーツ交換は当然ですが、OHは必要となりますので、7万円~の出費となりそうです。

ベゼルの傷・破損

ベゼル自体に傷が付いても、時計として時間を知るためだけの性能には直接損なわれることはないです。しかし回転ベゼルが回らなくなったりすれば、ベゼルを使った機能は失われます。その上、外観を損なうことは、査定に影響を与えます。多少の傷は研磨で対応できますが、カラーベゼルなどは研磨に限界があり、退色する場合もあります。手っ取り早いのはベゼルの交換です。価格は35,000円~となりますが、製造中止したモデルなどは在庫切れの場合があります。その時は、各メーカーでの対応となります。

異音

時計内部からガタつくような音があれば、それは組付けてあった部品の脱落の可能性が高いです。そのまま放置していると、脱落部品が他のパーツに干渉し、心臓部であるムーブメントを破損することもあります。気付いたらできるだけ早く修理へ出す必要があります。また、ガタつき音ではなく、動作音に異音を感じた時も、修理へ出す必要があります。潤滑油が枯渇していて、歯車などに必要以上の力が加わっている可能性があります。いづれもOHにならない程度なら、1万円程度で済むこともありますので、すぐに修理依頼しましょう。

時分秒針の停止

針の動きは、内部の歯車が原因であることがほとんどです。歯車の「歯の欠損」の場合は、交換だけで1万円~といった感じです。しかし潤滑油が劣化していることであれば、各部の洗浄・注油というようにOHとなってしまうこともあります。そうすると、OH料金が掛かりますのでメーカーOHなら7万円~となります。

リューズの折れ・抜け

手巻き時計で多い症状になりますが、リューズを引っ張った時に抜けただけであれば、自分で戻そうとせずはめ込みしてもらうため、修理に出す必要があります。はめ込みだけであれば、数千円で済むことがあります。しかし、折れた場合や、ネジ山が潰れてナメてしまったときには、部品の交換となりますので1万円~の費用は必要となります。その上、その状態で使用していて浸水などが確認されれば、OHとなります。その時はOH費用がかかりますので、注意が必要です。

ゼンマイ不良

手巻き時計でよく発生するトラブルの一つにゼンマイの巻き上げ不良があります。しかし、自動巻き時計でも自分で巻き上げる際に起こることもあります。巻き上げの際に、異音や巻いている手応えが全くない時は、ゼンマイが切れいている可能性が高いです。ゼンマイ切れは、OH対象となるのでそれなりの出費は必要となり、巻き上げできないリューズを必要以上に巻こうとすると、他の部品の破損を誘発する場合があります。そうなれば、破損部品の交換費用もかかってきますので、異常がある場合はすぐに修理へ出しましょう。


 

OHが必要な症状、簡単に部品を取り換えるだけで解決する症状とありますが、一番大事なことは「異常を感じたら使用をやめ、修理へ持っていく」ということが先決です。時計という精密機器に対して素人が手を出せるものではないです。その時計の価値を下げないようにするために、大事に使っていきましょう。