The CITIZEN Caliber0200 がこの夏アツい

海外ブランドの時計店が “推し” 要素の一つに「自社ムーブメント(マニュファクチュール)」と言うことがある。これは、汎用ムーブメントではなく、自社でムーブメントを製造していることを表しているが、決して汎用ムーブメントが悪い訳ではない。逆に、ムーブメントを専門的に作っている方が、多くのノウハウがあり、しかも価格を抑える事ができるというメリットがある。自社ムーブメントとしての付加価値とは、「時計の複雑な内部を作れる技術までも要している」ことを表しているのだろう。

でも日本人として言いたい。

それって、日本に昔からある馴染みのセイコーとかシチズンもそうですから!

ロレックスなどの高級時計ブランドをはじめ、雲上と呼ばれる超高額モデルをラインナップしているブランドの多くがマニュファクチュールです。でも価格面において注目すると、シチズンってズバ抜けてますよ。いや、価格というより、時計の仕上げにおいても手ぬ抜きなしです。もちろん雲上ブランドはケースバックから見えるようにスケルトン化して、しかもムーブメントのパーツにエングレーヴィングを施したり、使っている素材が貴金属だったりと高額になる要素を持ち合わせてはいますが、それを差し引いてもやっぱりマニュファクチュールという点から見ると、シチズンのリーズナブルさは、頭一つ抜けていると思います。

そして今回、そのシチズンから興味深いモデルが発表されました。それが、「The CITIZEN Caliber 0200」です。

これはイケメンですね。とくにグレーっぽく見えるこのブラックダイヤルの質感が目を引きます。その他、多くのブランドのダイヤルカラーでは群を抜いて人気のブルーも登場。

NC0220-81L

こ、これは、ハイブランドの雰囲気がする!やるな、シチズン!クラシックなスタイルでいてスポーティな、今まさに人気のスタイルですね。ブルーも捨てがたい!

最後に、数量限定モデル(55本限定)としてホワイトダイヤルもあります。

NC0200-06A

このNC0200-06Aと他との違いは、ダイヤルカラーだけでなくブレスレットワニ革ベルトになっている他、ムーブメントの回転錘K22(22金)製で、イーグルマークの付いた特別製となっている。

左:NC0200-90E/NC0200-81L用 右:NC0200-06A用

2012年に傘下に収めたスイスのラ・ジュー・ペレ社との協業体制によって新たに生まれたCaliber 0200。
それは、マニュファクチュールであるシチズンの設計思想に、長年磨いてきた部品の加工技術と、ラ・ジュー・ペレ社の高度で幅広い装飾技術を融合させて完成した特別なムーブメントである。

シチズンHPより

クロノメーター規格以上の精度」と自負するほどの高精度ムーブメント。これはシチズンも手応えを感じているに違いないと思います。と言っても、デザインが時計選びの中では大きなポイントとなると思います。それを考慮するとやはり私の目を奪ったのがブラックダイヤルです。

シックな色合いですが、地味ではないのがポイントです。

ラグジュアリースポーツ感のあるブレスレットからケースにかけてデザインと仕上げ。日本の時計ブランドの業を感じます。

このダイヤルの質感。もう “勝ったも同然” です。何に勝ったかはわかりませんが、勝利の雄叫びを上げたい気分です。

「よくやった、シチズン!」

そして、やっぱりブルーダイヤルも捨てがたい。王道のブルーも大変美しい光沢を放っています。

希少性を考えて、ホワイトダイヤルっていうのもアリですね。

見てもらえれば分かるかも知れませんが、実はスムースなダイヤルではありません。

そうです、グランドセイコーの人気ダイヤルのアレに似た感じになってます。今回この3パターンのダイヤルですが、どれもイイんじゃないでしょうか!

ケース径 40mm
ケース厚 10.9mm
ケース素材 ステンレススチール
防水 5気圧
ブレスレット・ストラップ ステンレスブレスレット(NC0200-90E/NC020081L
ワニ革ストラップ(NC020006A
キャリバー 0200
機能 時・分・スモールセコンド
パワーリザーブ 60時間
巻き上げ 自動巻き
振動数 28,800振動/時
石数 26石
平均日差 平均日差-3〜+5秒
発売 2021年8月
限定 ホワイトダイヤルのみ55本限定
価格 ブラック・ブルー :605,000円(税込み)
ホワイト:825,000円(税込み)