レアモンクエスト オンライン@CHRISTIE’S Watches Online: Dubai Edit

日本時間の2020年10月29日に行われたクリスティーズオークションCHRISTIE’S Watches Online: Dubai Edit」に参加してみた。やはりレアモデルと言えば海外オークション。一攫千金を狙えるモデルも、こういったオークションで登場したりするものだ。

今回のオークションは新型コロナウイルスの影響もあり、オンラインオークションという形が取られた。

とは言うものの、私のような “小物” が参加したところで話にならないし、門前払いで参加すらできないのではないかと思った。それはそれで、あっさりと諦めがつく。

いずれにせよ、クリスティーズのアカウントを持っていないので、開設しないことには始まらないということで、スタートラインを目指します。

Create New Account」からアカウントの作成に入ります。

簡単なプロフィールと質問に答え、その後は免許証やIDの画像(写真)を送ります。

この辺りまで来ると、一応オークションに参加できるようだ。まだアカウント全ての項目が認証されていないが、これで突き進むのみ(後日、全て認証されました)。

今回のオークションは、中東向けに作られたモデルが中心となっています。UAEオマーンバーレーンなどの紋章がプリント、もしくはケースバックにエングレーヴされたモデルが多数。かなり興味があります。その他、なんの変哲もないレギュラーモデルの時計もありますが、そのほとんどがディスコンになっています。

前半戦の時計は、軽くスルーしていきます。そんな中、気になる時計が登場。

 

パテックフィリップ ノーチラスです。Ref.3700 は、「ジャンボ」と呼ばれるファーストモデルでかなり希少。もちろんステンレスモデルの方が今では人気ですが、コンビでもかなりレアです。考えは甘いですが、総額500万円ぐらいで落札できればラッキーです。箱もギャランティも付いていませんが、一応アーカイブスが付属しています。

ということで最初に参加した時の価格が約300万円強。意を決して350万円ぐらいで入札し、ドキドキを味わう。こういったオークションでは、かなりの手数料が落札者側にのしかかります。それも計算してからじゃないと、多額の出費になることも。

しかしそのドキドキも長くは続かず、更新される。ハッキリ言って、資産に余裕がある人間が参加するものなので、私は無理に決まっている。

入札価格が限界価格なんだから(笑)

オークションに参加して “競れない” のは非常に辛い(笑)手加減してくれてもいいのにな。たまには花を持たせてくれよ。

それでも懲りずに次に狙うは、今や高嶺の花。手巻きデイトナです!

 

今や手巻きデイトナの中でもかなり価格が高騰している Ref.6263 です。箱・ギャランティ有の極上品ですが、総額500万円ぐらいで行けるかも・・・という淡い思いを胸に抱く。

何とか入札できる範疇だ!

と心の中の小さいオサーンが叫ぶ。

このワンクリックで落としてやるよ!

終了まで約1時間。500万円オーバーの入札を終え、疲れた目を少し癒やす。恐ろしいまでの睡魔に襲われ、ここでダウン。いやこれは気絶なのかも知れない

はっ、と目が覚めたときには入札したデイトナは終了していた。結果は…

250万円以上あがってんぢゃねーよ!

正直、ほっとした。こんな資産ギリの奴が参加するもんじゃねーな。

でもこれはクセになる。何か買いたい。グラビアの手ブラは好きだけど、買い物の手ブラは嫌だ

 

さて、今回のオークションの目玉である時計が終盤に出てきた。それがこれ。

ロレックス サブマリーナ “ミルサブ” Ref.5513/17

です!保存状態も良く、ロレックス正規の書類付き。この針、見てください!ミリタリー感タップリです。

ダイヤル中央には “T” がデカデカとあります。確かこれは、イギリス軍用に表示するトリチウムマークだったかな?ま、何でも良いんです。今となれば手に入らないレベルです。

もちろんケースバックには、ブロードアローの刻印。中世イギリスでは最も重要であったとされる “” が起源とも言われているブロードアローですが、イギリスの軍用品アンティークや、オーストラリア、カナダなどイギリスがベースとなった国の軍用物にも使われている。

みんなには黙っていたが、実は俺、先祖を遡ると、イギリス人にルーツがあると聞いたことがある。これは参加せねばっ!

そう、その昔、俺は親から聞かされた。

息子よ、お前の先祖は旧帝大の医師(コレ本当)。もっと遡ると、アダムとイヴ。お前も外人だ、アーメン」と。

気合がみなぎる。価格を見るとまだ行ける!20万だ。

あれ?

そういや、これってドル表記・・・

え?もう2,000万円超えてんぢゃん!_| ̄|○

参加すらできずに終了。ミルサブは、もう幻のモデルなっちゃったんだね。さようなら・・・

涙をこらえて前に進みます。だって男の子だから。しかも残す最後の5つのモデルのうち、4つがなんと西暦2000年というミレニアム記念に作られたあの時計。そう、

デイトナビーチ

なんです!しかも全て外箱・内箱・ギャランティ・タグフルコンプリートです。セットではなく一本ずつの出品で、もしかすると世界のコレクターが4本ともスイープする可能性もあります。

ちなみにストラップは全てリザード(トケゲ)の革ですが、ダイヤル素材が違います。

  • ピンク・・・Pink MOP (マザーオブパール)
  • グリーン・・Green Chrysophrase  (クリソプレーズ・緑玉髄)
  • ブルー・・・Turquoise Chrysophrase (クリソプレーズ・緑玉髄)
  • イエロー・・Yellow MOP (マザーオブパール)

ここはちょっと邪魔したい!

最終落札価格は・・・

  • ピンク・・・50,000ドル≒5,230,000円
  • グリーン・・40,000ドル≒4,180,000円
  • ブルー・・・43,750ドル≒4,580,000円
  • イエロー・・43,750ドル≒4,580,000円

という結果に終わりました。その中で私は、最初のピンクで完全にヤル気を奪われました。今思ったら、次のグリーンなら “イケた” かもと思いますが、それは “後の祭り” ってやつです。

少し前までは、デイトビーチなんて並行店で投げ売り状態だったのに、製造数の少なさから一気に価格が鰻登りとなってしまっています。去年見た時は、全て揃った個体が400万円で売っている並行店がありました。このモデルはますます上昇が見込めるモデルですね。

というわけで、結局はアカウント開設しただけということになりました。今度、また何かあればオリンピック精神で参加してみたいと思います。参加することに意義があるんです。

ではでは。