今年出品予定のパテック フィリップがヤバイ!

2020年は経済大混乱、時計どころではなく日々の生活に振り回されている人も多いかと思います。

そんなこんなで高級腕時計市場の相場が、ロレックスを始め大きく値下がりしています。もちろん海外から、特に中国からのバイヤーが激減したのが大きな要因と思われます。この価格帯が、今後どうなるかは先行き不透明です。事態が終息し再び高値になるかも知れないし、しばらく低迷するかも知れません。

そんな状況下、今年も開催されそうな高級時計のオークション。大手オークションハウス「クリスティーズ 香港」から、

メッチャ希少なシングルオーナーのパテック フィリップ達、アジア初見参!

ということで今年の7月と11月に出品される予定のモデルが紹介されました。それでは一緒に見ていきましょう!

 

 Ref.5033
“One-of-a-Kind” Titanium Automatic Minute Repeater and Perpetual Calendar

“One of a Kind” = 唯一無二 という激レアモデルの Ref.5033チタン製トノーケースミニッツリピーターパーペチュアルカレンダーを搭載したモデルです。これまでにも数本、オークションに出品されているのが確認されていますが、全く同じではなく、今回のこのモデルはかなり状態もよいレアピースだと言えます。特別受注で作られているようで、そのほとんどがプラチナ製なので、このチタン製はわずかに数本のようです。これが7月に開催されるオークションの目玉として登場します。”億超え” しても全く不思議ではありません。
もともとチタンケースのモデルは、パテック・フィリップでも約20本ほどと言われています。トノー(樽)ケースの激レアチタンモデル、一度でいいので着けてみたいです。

予想落札価格 $800,000 – $1,500,000 ≒ 8,500万円 – 1億6,000万円

 

Ref. 3448/8
18k Gold Automatic Perpetual Calendar Moon Phases and Ruby Numerals

18金イエローゴールドのケースに極めてレアなルビーのインデックスを備えたこのモデルは、1965年ごろの製造と思われます。もちろんパーペチュアルカレンダーということで、これまた凄いレアピースです。また、すぐに目に付くと思いますが、何ですかこのブレスレット。インテグラルブレスレットも激レアです。金ピカで派手だけど、超オシャレじゃないでしょうか。しかもこれ、実は世界で初めて自動巻きで永久カレンダーを搭載したリファレンスモデルです。半世紀以上前のモデルとは思えない状態です。11月のオークションに登場予定となっています。

予想落札価格 $500,000 – $800,000 ≒ 5,400万円 – 8,500万円

 

1955年ごろに製造された、シンプルな見た目ではあるが美しいゴールドケースのモデルです。そして複雑機構の一つであるミニッツリピーターが実は搭載されている。ケースサイズがわずか34mmと小振りながら、時計としては完成しきっているデザインと機能である。まさに「貴族のブランド」と言わしめるモデルかと思う。

予想落札価格 $500,000 – $800,000≒ 5,400万円 – 8,500万円

 

どれも目玉モデルですが、こちらも超目玉モデルです。プラチナ製ケースで、12の複雑機構を盛り込んだパテック フィリップで最も複雑な時計の1つです。これまたオークションの歴史に刻まれる落札価格をたたき出す可能性もあります。永久カレンダーだけでなく、星座表月の満ち欠けと軌道、それから常用時恒星時の表示などの機能が付いており、リバーシブルモデルとなっています。

予想落札価格 $1,000,000 – $1,500,000≒ 1億700万円 – 1億6,000万円

 

オークションハウスで開催される絵画や時計、骨董品などのオークションは今や、会場にいなくてもほとんどか電話やインターネット経由での参加です。腕時計史上最高額で落札された2019年の “ONLY WATCH 2019” でも、落札者は電話からの参加でした。となると、新型コロナウイルスで自粛している「移動」も全く問題無いってことですね。