A.ランゲアンドゾーネ 創業175周年記念 3モデルがヤヴァイ
- 2020.09.13
- ランゲアンドゾーネ 時計情報局 海外ブランド
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2020年9月9日~13日の間に上海で開催されている”WATCHES AND WONDERS SHANGHAI” で2020年新作モデルが多くの参加ブランドから発表されましたが、今回は私の最も好きなブランドの1つである、ランゲアンドゾーネを取り上げたいと思います。
1845年にドイツ・グラスヒュッテで創業された “A. LANGE & SÖHNE” は歴史上、そのブランドが消えてしまった時期もありましたが今年、175周年を迎えました。1845年に創業したアドルフ・ランゲの生誕年が1815年。その誕生年にちなんで作られたモデルが、”1815“というモデル。
※左:Ref.234.032 / 右:Ref.235.032
比較的シンプルなベーシックなモデルから、かなり複雑な機構を兼ね備えたモデルまで、多彩なバリエーションがあります。そして今回の175周年記念では3モデルが発表されたのですが、その全てがこの1815ファミリーとなっています。
使われている素材は3モデルとも「ハニーゴールド」を使用しています。まずこの「ハニーゴールド」とは何ぞや?ということですが、その説明は以下の通りです。
どのゴールド合金よりも硬くユニークな色調を持ち、A.ランゲ&ゾーネが専用使用権を有する素材 ― それがハニーゴールドです。ランゲでは2010年に、蜂蜜を連想させる甘い色合いで、プラチナの約2倍の硬度を有するこの合金を初めて採用しました。ハニーゴールドは特許を取得した合金で、特に傷つきにくいのが特徴です。その配合はマニュファクチュールの機密事項です。
傷つきにくいということは、ハニーゴールド製の時計を身に付ける人にとっては願ってもないメリットですが、時計の製作現場では難関が待ち受けています。素材が非常に硬いため、成形と仕上げ装飾が一層困難になるのです。ハニーゴールドは、A.ランゲ&ゾーネの最上特別モデルにのみ使用されます。
という金属です。普通のゴールドとは一線を画す素材ということのようです。
ではでは、まずはシンプルなモデルから見ていきたいと思います。
1815 THIN HONEYGOLD “Homage to F. A. Lange”
1815 フラッハ・ハニーゴールド
無駄を省いたランゲらしいドレスウォッチ。秒針のない二針時計は、2層からなるエナメルダイヤルでケースサイズは38mm、厚さは6.3mmという薄さも文句なしの仕上がりとなっています。サクソニア フラッハ というモデルにもよく似ているが、ムーブメントへの装飾の違いやダイヤルのインデックス、ケースサイズが違ったりします。
凄く上品ですね。古典的なこのモデル、175周年ということで175本限定、価格は374万円(税抜)となっています。
1815 RATTRAPANTE HONEYGOLD “Homage to F. A. Lange“
1815 ラトラパント・ハニーゴールド
41.2mmのケースサイズに12.6mmの厚み。この複雑機構をここまでコンパクトに仕上げているところが素晴らしい。2本のクロノグラフ針で、ラップタイムを計測できる優れもの。元々「1815ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」というモデルが2013年に発表され、このモデルはそこからパーペチュアルカレンダーを取り除いた形となっているものの、新たに手巻きキャリバーL101.2を開発。
余りに美し過ぎるこの機械。ブティック限定、100本限定モデルでその価格は1475万円(税抜)です。
TOURBOGRAPH PERPETUAL HONEYGOLD “Homage to F. A. Lange“
トゥールボグラフ・パーペチュアル・ハニーゴールド
見るからに高そうなこのモデルは、2017年に発表された “トゥールボグラフ・パーペチュアル “プール・ル・メリット” にブラックロディウム加工を施したアニバーサリーモデルです。その搭載する複雑機構はというと、
- チェーンフュジー機構トゥールビヨン
- クロノグラフ
- ラトラパント
- 永久カレンダー
の5つ。12時位置にあるムーンフェイズは、職人の手彫りによって描かれている。
ここまでの複雑機構を搭載すると、どうしてもケースが大きくなってしまうが、それでもケースサイズは43mm、厚さが16.6mmという。
そしてこの美しい機械も、時計本体のケースバックからしっかりみれるようにスケルトン仕様になっているのがありがたい。と言っても、実物を見れることは一生ないだろうけど・・・限定数50本で価格は50万ユーロ(約6200万円)ということです。
やっぱりランゲの装飾は素晴らしいですね。でも今、ランゲは中国市場にかなり力を入れているようなので、ちょっと残念ではあります・・・
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