A.ランゲ&ゾーネ 初のスポーティモデル 「オデュッセウス」爆誕!
- 2019.10.27
- ランゲアンドゾーネ 時計情報局 海外ブランド
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A. Lange & Söhne “ODYSSEUS” Ref. 363.179
ドイツが誇る雲上ブランド、A.ランゲ&ゾーネが新たな、そして熱いカテゴリーに進出してきました。このニュースを聞いた時には、嬉しさのあまり一晩、踊り狂いました。「とうとうランゲも進出してきたか」と。
結論から言いますと、「究極のラグジュアリースポーツモデル」です。デザイン、機能、価格と全てにおいて究極です。
「オデッセウス」と名付けられたこのモデルですが、オデッセウスとは何なんでしょうか。ちなみに英語の発音だと、「オデュッセアス」って感じですね。
“ギリシア神話の英雄であり、ホメロスの叙事詩「オデュッセウス」の主人公” とあります。ギリシア神話は身近ではなく、知識の薄い私は詳しく分かりませんが、「さるかに合戦」みたいなもんですかね…違う?
決してランゲも「ギリシア神話」や「さるかに合戦」を我々が知ってようと、関係ないと思っているに違いありません。それよりもこのフォルム、素晴らしいじゃありませんか。
少し沈静化したとは言え、高級時計の人気は依然健在です。その中でも各ブランドが鎬(しのぎ)を削っているカテゴリーが、「スポーツモデル」と呼ばれるカテゴリーです。
やはりランゲと言えば、ケースバックから見える美しいムーブメントですね。もちろん今回もしっかりスケスケぶりを発揮しています。
新たに開発した”Cal.L155.1 DATOMATIC“(ダトマティック)は、”サクソニア オートマチック“に使われているムーブメントに比べ、2万8800振動/時と高振動になっています。
もちろんそれだけではなく、スポーツモデルということで強度もアップ。両持ちテンプ受けになり、ヒゲゼンマイの長さを規制する緩急針がないフリースプラングテンプを採用。なおローターの外側部分にはプラチナが使わている。強度面においても、自身を持って送り出しています。
また、美しさへのこだわりも、穴石にはダイヤモンドカットを施すなど、抜かりのない仕上がりを見せている。
機能面はというと、視認性の良さとバランスのいいデイデイト位置が特徴的だが、左右に分けられたデイトとデイの調整は至ってシンプル。
リュウズ上部の2時位置のボタンを押すと「デイ」が、下部の4時位置にあるボタンを押すと「デイト」が送れるようになっている。
ブレスレットは、ランゲが初めて挑戦した部分ですが、素晴らしい出来栄え。
フィット感が優れている5連ブレスを採用し、しかもどこのコマからでも調整できるようになっている。
とまぁ、上っ面だけお伝えしていますが、時計好きのほとんどの人がその機械の中身よりも、ブランドイメージとルックス、話題性で時計を選ぶと思うんです。
私はそれで良いと思います。実は最初、「ランゲもスポーツ参入」と聞いたときは、ベゼルが “アレ” みたいな形でビス留めされていて…なんて期待のようなものをしていました。
しかし全くそれらに引っ張られたり、はたまた寄せたりしないその感覚こそが、「ランゲは別格」と世界が認めているところなのかも知れません。
11月から徐々に世界中へとデリバリーされるそうですが、”徐々に“ということなので、実機を見ることができるのは年が明けて温かくなるころかもしれませんね。
価格ですが、EUR 28,000 。日本円では税抜で310万円が予価となっています。
これを”高い“と取るか”安い“と取るかの判断は人それぞれでしょうが、私は”欲しい“です。
Ref.# 363.179
ケース素材 ステンレススチール
ブレス素材 ステンレススチール
サイズ 40.5mm(11.1mm厚)
防水性 120m
ムーヴメント 自動巻き(Cal.L155.1 DATOMATIC)
予価 310万円
2019年11月以降発売予定。ただし2020年3月までは全世界のA.ランゲ&ゾーネ ブティックのみで展開予定。
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