ロレックス スペシャルオーダーモデルを考察する 中東編1

寝ても覚めてもロレックス。そんなロレックス病患者には、どんどん情報を送り込む必要があります。そして今まで知らなかったモデルなどを見て、「あぁ、現行モデルは頑張れば買えるのね♪」と気を落ち着かせることができます。

今回紹介するモデルは、オイルマネー全開でスペシャルオーダーで作られたと言われるモデル達です。なかには有名なモデルもありますが、基本的には市場に出回るはずのないモデル達が多くあります。なので、これらを手にすることは至難の業。現行モデルを買うのは、どれだけ簡単かということが感じとれればいいかと思います。


Bahrain

 

バーレーン王国の紋章がプリントされたモデルです。ロレックスのいつくかのモデルでオーダーされているのが確認されております。実は海外のオークションには時々出品されていて、下の画像にある “エアキング Ref.5500” なんかは、2016年に60万円程度で落札されています。金額面でいうと、比較的入手しやすい価格のようですが、海外での流通がメインとなっているので購入するハードルは高いと思います。日本で見つけることは、なかなか難しいかも知れません。

 

Oman

オマーン国旗にも描かれているこの紋章は、国内のあらゆるところに使われています。古くからオマーンではロレックスにこの紋章のプリントをオーダーしているようで、数々のモデルで確認されています。特に過去のオークションなんかでは、数千万円で落札されたモデルなども存在し、常に注目を集めています。下のモデルは “デイトナ Ref.6265” で、オマーン軍用モデルとなっています。

 

United Arab Emirates(UAE)

アラブ首長国連邦ですが、オイルマネーとは恐ろしいですね。石油産出国は軒並みロレックスが絡んでます。このプリントされたマークは、預言者ムハンマドの属する”クライシュ族の鷹“をですが、UAEだけでなく、シリアリビアでも見受けられる紋章です。

同じような紋章で、”サラディンの鷹“というのもあり、イラクエジプトで使われています。よく似ているので、どっちがどっちかなんてわかりませんが、宗教的な背景などがあるようです。

 

Saudi Arabia

サウジアラビアの紋章は少し可愛い感じですね。この紋章のみのダイヤルや、サインが書かれているのもがいつくか確認されています。中東諸国は古くからロレックスの価値、実用性をよく熟知していたのでしょうか。

下のモデルは、”King Fahad(キング ファハド)“こと、第5代国王ファハド・ビン=アブドゥルアズィーズという元サウジアラビア国王のサイン入りです。

 

そして下のチェリーニにプリントされているのは “King Khalid(キング ハリード)” こと、第4代国王ハーリド・ビン・アブドゥルアズィーズのサイン入りとなります。King Khalidは、首都リヤドにある国際空港の名前としても有名ですね。シンプルなデザインに良く映えますね。

 

下のモデルも、チェリーニにプリントされております。”King Faisal(キング ファイサル)” こと、第3代国王ファイサル・ビン・アブドゥルアズィーズ・アール・サウードのサイン入りモデルとなります。

 


これまで”ダブルネーム“などと取り上げたことも何度かありましたが、今回は「地域」で見て行こうと思っています。中東諸国のロレックスとの関わりは、我々が思っている以上に親密だと感じます。世界最大のロレックスブティックが作られるのもうなずけます。

それではまた次回!