【ロレックス】11系サブマリーナの価格変動を見る SS編

便宜上、リファレンス番号の上2桁で旧モデルを「11系」と勝手に表しています。

サプライズ? それとも ノットサプライズ?
ロレックス2020年新作の目玉であるプロフェッショナルモデルは、サブマリーナでした。しかもその数なんと、

  • ステンレス ・・・・・ 3モデル
  • SS×YGコンビ・・・・ 2モデル
  • YG無垢・・・・・・・ 2モデル
  • WG無垢・・・・・・   1モデル

と、宝飾系を除く全8モデルが、新しくなりました。それに伴い、これまでの11系に顕著な値動きが確認されています。

今回はその価格の中からステンレスモデルをチェックしつつ、今後の動向を考察していきたいと思います。

 

Ref.114060

 

シンプルで使いやすいノンデイトモデル。定価が832,700円と比較的手に入れやすいプロフェッショナルモデルの中ではエントリーモデル。では一体、どれほどの価格変動をしているのかを見ていきたいと思います。

約2年前からの平均価格の価格変動です。2018年100万円を切る価格で推移していましたが、2019年に入り105万円辺りを平均としてしておりました。コロナショックもあり、2020年は値下がりが一時的にありましたが、そのリバウンドが5月から始まります。そして気が付けば120万円台にまで上がり、新作発表の話が本格化しだした頃に、再び上昇を開始。そして9月の発表から今に至るまでに140万円台に上がっています。

 

Ref.116610LN

デイト付きサブマリーナで、ノンデイトと共にオン/オフ問わず使えるオールマイティなモデルとして大人気でした。定価が943,800円ということで、一時期は並行店でも定価と同じ程度の価格で買えたのですが、数年前からプレミア化するモデルへとなりました。

 

こちらも約2年前からの平均価格の価格変動です。2018年120万円を切る平均相場でしたが、そこから2019年の新作発表前に少し上昇します。しかし製造終了とならなかったということで、少し落ち着きを取り戻すように少し値を下げました。再び2020年新作発表時期に近づくにつれ値が上昇していきますが、新作発表が延期となるとまたもや若干の値を戻す形になりました。しかし新型コロナウイルスの影響で値を短期間で落として以来、リバウンドを受けて7月中旬から一気に上昇していきます。そして新作が発表されたと同時に製造終了が決定的となりやいなや、160万円を超える価格をたたき出しているのが現在の相場です。

 

Ref.116610LV

サブマリーナ生誕50周年記念モデルの “カーミット” の後継モデルとして、グリーンセラクロムベゼル・グリーンサンレイダイヤルの通称 “ハルク” として大きな人気を誇っていました。上記した2モデルよりもさらに人気が高く、ロレックス全体の人気モデルの中でも常に上位にランクインされている。
定価は、987,800円だった。

2020年新作発表で、一番注目されたのがこのモデルではないでしょうか。「製造終了するのではないか」と言われてはいたが、実際にグリーンダイヤルの “ハルク” が消えてしまうと、一気に価格が爆発的に上昇しました。上記2モデルはケースサイズの変更などですが、こちらはそれに加えてダイヤルカラーがブラックになったというのが、価格上昇の主な原因だと思います。一時期、200万円近くまで上昇した時期もありましたが、2020年7月ぐらいまではある程度160万円~180万円あたりで動いていました。実際、新型コロナウイルスの影響で値を下げた4月末には、135万円ぐらいで買える状態でした。
今や250万円を超える平均価格となっており、かなり熱いモデルです。

 


数年前までは、新作発表がされても市場価格の上昇が緩やかだったのですが、ここ3,4年は今までと大きく違います。新作前に製造終了になりそうなモデルの予想が出て、発表前から価格が上がっていく。そして実際に製造終了となれば天井を突き破らんとばかりに上昇。もちろん新作モデルが正規店に入ってきて、それが再び市場へ流れるとそれも上昇。並行店での購入はかなり厳しい状況がしばらく続きそうですね。

逆に、正規店では11系サブはまだ在庫として入荷していると思われます。狙うなら、正規店で11系かもしれません。並行店の価格も、しばらくしたら若干は下がってくると思うのですが、はたしてどうなのでしょうね・・・