ロレックスの秘密を「数字」で解く その4
普通に夜まで仕事しながら、ブログを書くのはなかなか厳しいものがありますが、それに加えてYou Tubeに動画をアップロードするまでに至ったオサーンです。よろしければ、こちらでチャンネル登録して見てくださいませ。いろいろとこれからアップ予定です。
さて、ロレックスの知らない部分を紐解こうとするこのコーナー、今回で4回目です。まだまだ行きまっせ〜。
【1926】
ロレックスは1926年、今や代名詞であるオイスターケースに取り付けられているねじ込み式リューズの腕時計の特許を取得。それがダイバーズウォッチの歴史の出発点と言われています。

【2400】
この数字は、2400℃(温度)の数字です。
パラクロンヒゲゼンマイの製作において、ニオブとジルコニウムの真空溶解を行うときに達する温度で、特別に設計された電子溶解炉で行われます。次に、酸素を添加することにより、合金が製造されます。
最初は、長さ30cm、太さ10mmの金属の棒で、その後、機械で変形させ、なんと長さ3km、直径0.1mmのワイヤーが生成されます。 20cmの小片にカットされ、スパイラルに巻いて、真空で高温で硬化させて形状を固定。パラクロムスパイラルの金属のその断面は、厚さ50マイクロメートル、幅150マイクロメートルのほぼ長方形となっています。

【496800】
いつもスポロレをメインに見ている人には、なかなか縁遠い数字です。
実はこれ、”496,800円“です。何の価格だかわかりますか?まずはその答えを。”オイスターパーペチュアル 26 Ref.176200“の価格です。
そしてこれ、ロレックスのレギュラーモデルで一番定価の低いモデルということです。

【3900】
これはパッと見て、ピーンと来た人もいると思います。こう書けば一段と分かりやすいかと。
「12800ft = 3900m」
そう、これはロレックスのレギュラーモデルで一番の防水性能を誇る、”Sea-Dweller Deepsea“のダイヤルにプリントされている数字です。
デカくて今はとても人気なので購入にはハードルが高いのですが、一般人にとっては計り知れない”オーバースペック“を搭載しているモデルですね。今までの人生で、
「あ~、ヘリウムガスエスケープバルブが付いていて助かった~」
ってなったことがありません。思わず言ってしまった人がいたら、是非お知らせください。

【6000~7000】
今までの数字と違い、数に”幅“があります。理由は、「正確にはわからない」からです。すいません。
でもちょっと興味をそそられる数字なんです。単位は「人」です。6000人~7000人ということです。では、何の人数なのでしょう。
実はこれ、ロレックスの従業員の推定数です。ムーブメントの製造地であるビエンヌだけでも、2000人以上の従業員が100種類以上の専門部署で働いていると言われています。

【800000】
これは以前にも紹介したことのある数字だと思いますが、何でしょう。80万・・・
これは、ロレックスファンが知りたい情報の中でも1位、2位を争うほどの数字です。それは、
「毎年生産されている時計の数」
です。ロレックスは、製造数を公表しておりません。ではなぜわかるのか。それにはしっかりとした理由があります。
それは、ロレックスを購入すると必ず「クロノメーター・タグ」が付いてきます。これは、スイスのクロノメーター試験に合格した個体であるという証です。ロレックスのムーブメントがスイスの公式クロノメーターコントロールセンターである”COSC“によって認定されており、その数が公開されているからです。
しかしその内訳は秘密となっていますので、各モデルの製造本数は推測するしか方法はありません。以前、記事にしておりますので、ご参照ください。
また、ロレックスの兄弟(姉妹)ブランドのTUDOR(チューダー)はというと、年間20万本となっています。意外と少ないんですね。
数字を扱っていると、色々と内容が被ることがありますが、何卒、お許し下さいませ。
ではまた次回!
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