【ロレックス新作】オイスターパーペチュアルを覗き見る

ロレックス2020年新作の話題が未だ賑わいをみせていますが、今回はオイスターパーペチュアルを掘り下げてみていきたいと思います。

ロレックス公式HPをご覧になられますとおわかりかと思いますが、2020年9月より新作が発表され、オイスターパーペチュアルのサイズが新しくなりました。

左から、28mm / 31mm / 34mm / 36mm / 41mm となり、39mmがなくなりました。これがまず一つ目のサプライズと言って良いのかも知れません。

さて、もうご存知かとは思いますが、今回のニューオイパペのハイライトは、「ダイヤルカラーに尽きる」と思います。エントリーモデルとして今では君臨していますが、「これぞロレックスの原点」というモデルです。ロレックスは、”牡蠣“のようにしっかりと密閉された高い堅牢性を持つオイスターケースを開発し、巻き上げ効率の大幅な改善に成功し、「止まることなく永遠に動き続ける自動巻きムーブメント両方向ローター巻き上げを実現したパーペチュアルを組み合わせたモデルが1933年に登場。「ここから始まった」と言っても過言ではないモデルです。

そんなオイパペは、シンプルな使いやすいカラーのダイヤルや、“オフの日” を意識したカラーのダイヤルの両方を持ち合わせていたところも、使いやすいモデルとしてあげられる理由です。

※旧オイスターパーペチュアル カラーラインナップ

しかし2020年のカラーはこちらのバリエーションとなりました。

 

 

上段左から、ブライトブルー / ブライトブラック / シルバー / イエロー
下段左から、グリーン / ターコイズブルー / コーラルレッド / キャンディピンク /  ピンク

この9種類のカラーバリエーションがありますが、全てのサイズに全てのカラーがあるわけではありません。それでは、そのサイズとカラーの組み合わせを見ていきます。

リファレンス番号 サイズ ダイヤルカラー 価格
Ref.276200 28mm
  • ブライトブラック
  • ピンク
  • ブライトブルー
  • シルバー
532,400円
Ref.277200 31mm
  • ブライトブラック
  • コーラルレッド
  • ピンク
  • キャンディピンク
  • ブライトブルー
  • ターコイズブルー
  • グリーン
  • イエロー
  • シルバー
544,500円
Ref.124200 34mm
  • ブライトブラック
  • ピンク
  • ブライトブルー
  • シルバー
555,500円
Ref.126000 36mm
  • ブライトブラック
  • コーラルレッド
  • キャンディピンク
  • ブライトブルー
  • ターコイズブルー
  • グリーン
  • イエロー
  • シルバー
588,500円
Ref.124300 41mm
  • ブライトブラック
  • コーラルレッド
  • ブライトブルー
  • ターコイズブルー
  • グリーン
  • イエロー
  • シルバー
621,500円

ご覧の様に、31mmサイズRef.277200カラーバリエーションが一番豊富となっています。ピンク2種類あり、サンレイダイヤルピンクマットキャンディピンク
対して、34mmサイズRef.1242004種類のカラーバリエーションしかありません。この辺りは選ぶ際に注意が必要ですね。

そして、ブライトブルーなどは前モデルのブルーと同じようでも、変更点があります。それはこちら。

左が旧モデルのブルーダイヤルですが、バーインデックス上のドットがスッキリしたホワイトになり、上品になった感じがします。その他、製造終了したレッドグレープダイヤルやグレーも魅力的だったのですが、私が唯一気に入らなかったのが、これなんです。

ブルーには黄緑レッドグレープには赤グレーには水色のマーカーが・・・どうも私は馴染めませんでした。唯一、ホワイトのみがシンプルなモデルでしたが、ホワイト製造終了してしまいました。

実はこのホワイトダイヤル2018年の新作僅か2年で製造終了という短命モデルなんです。狙い目モデルなんですよね・・・

 

さて、そうはいっても今年の派手・奇抜と言われるカラーダイヤルですが、ロレックスの歴史を紐解いてみると実は、同じようなラインナップは登場しています。

Bob’s Watches

Bob’s Watches

デイデイトデイトジャストには、今回のオイパペのような派手なラッカーカラーの “ステラダイヤル” と呼ばれるエナメルダイヤル1970年代に登場しています。今や希少価値の高いモデルとなっており、これ専門のコレクターもいるほどです。ただ、今回の違う点といえば、エントリーモデルに投入してきたということでしょうか。これは確実にロレックス購入層の裾野を広げようとしているものと思われます。

そして、このようなビビッドカラーと呼ばれるハッキリとした色調は、今のトレンドなのかも知れません。

カール・F・ブヘラは、まるでデイトナビーチのようなカラフルなクロノグラフを発表、

ブライトリングも、派手なモデルを出してきています。

もしかすると、他のブランドもこのロレックスオイパペのように、カラーラインナップを増やしてきたりする可能性もあります。プロフェッショナルモデルだけではなく、クラシックモデルにも目を向けさせるロレックスの戦略は、素晴らしいものがありますね。