【朗報】ロレックスの製造本数が激変するかも!

ロレックスは知っている。世の中でロレックスが欲しくてもなかなか買えない人がいるという現実を。その要望に応えるべく、これまでロレックスは工場を建てるなどをして、年間の製造本数の増産をしてきた。しかしそれではまだ需要と供給のバランスが取れていない。プライベートの時間を費やし、欲しいモデルを購入したくてもなかなか購入できないロレックス愛好家達の悲鳴、「ロレックスを買いたい!」。そしてその悲痛な想いを聞いたロレックスは立ち上がる。

ロレックスの偉い人:「よっしゃ、ほな工場また建てまっさ~」

と言ったかどうかはわからないが、またまた情報が入ってきました。

アメリカの大手総合情報サービス会社のブルームバーグ(Bloomberg)が報じた内容によりますと、一時的ではあるものの、スイス国内に3か所の生産拠点を開設すると伝え、スイスフリブール(Fribourg)に建設されるこの施設は2023年後半に着工の予定となっており、早ければ2025年に供給開始できるという。また、11億ドル(約1,450億円)をかけてビュル(Bulle)近郊に新工場の建設をすでに予定しており、こちらは2029年より生産が開始されるそうです。

世界トップを誇るこの時計製造ブランド、ロレックスジュネーブに現在、いくつかの生産拠点を設けています。ケース・文字盤・テスト・組立工場がジュネーブ近郊にあり、そしてビエンヌ(Bienn)に約100万平方フィートのムーブメントの生産拠点があります。

さて、ロレックスは年間製造本数を公表しない会社で有名でありますが、世界的名門投資銀行であるモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)によると、ロレックス年間約100万本が製造されており、2021年には約80億ドル(約1兆500億円)の売上高があると推定しているそうです。いやはや恐ろしいですね・・・桁がバグってます。そんな中、全く需要に対して供給がこれでも足りず、正規店での購入が未だもって難しい。製造数をむやみに増やすというのも考えものですが、今回の増産に向けての新工場建設が、解決の糸口になる可能性も無きにしも非ずということです。

ロレックスは現在、スイスヴィラ・サン=ピエール(Villaz-Saint-Pierre)のテクノロジーパーク内に一時的な施設が、ロモン(Romont)には約9,000平方メートルの施設があり、それぞれ2024年2025年に操業を開始すると述べています。ビュルには人材の採用センターもあるらしく、ロレックスによると、製造ラインは徐々に設置されるといいます。人材の確保に時間がかかるものの、新しい施設は最終的に250人~300人の労働者を雇用する可能性があると伝えらており、従業員は前段で述べた新工場建設予定のビュルに配属される前にロモンで訓練を受けるようです。

ロレックスは、「ビュルの新しい生産拠点は、これら3つの一時的な設備と同様に、ロレックスが生産能力を拡大し、成長をサポートし、増え続ける需要を満たすことを可能にします。」と言っているそうです。

雲上ブランドとの違いは、こういうところかも知れません。やはり実用時計として広く愛されたいというブランドのポリシーが、こういった新工場の建設計画を進ませ、目に見える形で供給量をあげようとしています。「作れば作るほど売れる」という安易な考えでのプランではなく、カスタマーファーストの目線でブランドを成長させている・・・ですよね?信じていいよね、ロレックスさん!ということで、

皆さん、やりましたね。数年後には、欲しいロレックスが買える時代が来ますよ!
そうなれば市場価格は下がるでしょうけど

ただ、今の販売スタイルも変化する必要があると思います。当然、ブランドとしてのプライドや価値も大事ですが、できる限り公平に商品を顧客に分配する姿勢も必要だと思います。商品を直接お客様に販売する最終窓口がこれまでのスタイルを継続するようであれば、これらの新工場の建設計画も増産もあまり意味のないもの、となってしまいますよね。