【2022年新作】パテックフィリップが無慈悲に8モデル投下!

もう時計界隈では当然の如く知られていると思いますが、この度、パテックフィリップ将軍が無慈悲に新作をぶっこんできました。私には縁のないブランドなので指を咥えてPCのモニター越しに見るだけですが、すでにオーダーをされている方もおられると思います。そんなツイートを見ながら私はベッドで枕を濡らす日々(ヨダレですが)。

というわけで、インパクト大の新作達、どんなのが登場したのか見ていきましょう!


Nautilus

5811/1G-001

戻ってきたのか⁉と思ったのですが、そこはパテックさん。簡単には戻ってきませんでした。こちら、ホワイトゴールド製となってカムバックです。価格は9,383,000円で、大人気だった5711ステンレスモデルの2倍以上の価格設定となっています。。この高額設定は、やはり極端に熱くなっている時計市場に入ってくる新規の転売利益を得ようとする者を遠ざけ、本来の顧客や時計コレクターに定価で時計を入手できるようにする狙いもあるようです。 効果があるとはあまり思えませんが・・・
また、直径がこれまでの40mmではなく41mm (1.6インチ) と、個人的には残念ですが1mm大きくなっています(手にすることはないでしょうが・・・)。ブレスレットは安全性を高めた折り畳み式バックル、ロック可能な新しい調整システム、従来の “継手巻真” に代わるオシドリとカンヌキの新しいシステムを採用、ブレスレットの長さを2mmまたは4mmほど調整できるようになりました。

 

5712/1R-001

今回、パテックフィリップはローズゴールド製のノーチラスを2モデルほど発表しました。その一つがこちらで、元々ラインナップにあるステンレス製の5712/1Aにローズゴールド製が追加された形となっており、基本的にはサイズは40mmで同じ、 キャリバー 240 PS IRM C LU も同じとなっています。ただ、当然のことながら価格は11,132,000円ということで、庶民に諦めさせる価格となっています。

 

7118/1300R-001

 

ベゼルにマルチカラーのスペサルタイトをあしらった秋をイメージしたオンブレモチーフと自動巻きムーブメントを備えたジュエリー モデルです。文字盤には、コニャックカラーのバゲットカット・スペサルタイトによるオジーヴ型アワーマーカーを配してます(もう何言っているかわかってません)。特徴的なのが、婦人用ノーチラス特有の波形模様のモチーフですね。価格は11,132,000円で、上記プチコンノーチラスと同じ価格となっています。

 

 

Chronograph

Nautilus 5990/1A-011

ステンレススチール製のノーチラスが欲しいとなれば、この5990/1A-011という選択肢もあり。このステンレス製のモデルは、3つのコンプリケーションが搭載されています。1つ目はフライバッククロノグラフ、2つ目は2つのタイムゾーンを表示する同社の代表的なトラベルタイム機能(2本の時針が2つのタイムゾーンを表示、うち1本は出発地時刻を表示するスケルトン時針)、そして現地の日付指針表示(12時位置)です。文字盤は、12時位置の日付サブダイヤルと 6時位置の60分クロノグラフカウンターとの絶妙なバランス。クロノグラフカウンターの側面には、ローカルタイムとホームタイムのデイナイトインジケーターが配置されています。ステンレス製ですが、これはパテック特有の複雑機構を搭載していることもあり、価格は9,218,000円とかなり高額設定です。ケース厚が12.53mmですので、少し厚めのノーチラスです。

 

5373P-001

スプリットセコンドモノプッシャークロノグラフとパーペチュアルカレンダーを組み合わせており、閏年のたびにリセットする必要なく、日付、曜日、月、ムーンフェイズを表示します。パテックフリップ初の左利きのためのクロノグラフで、右手首に装着するように設計されているいわゆる “レフティー”。これは、リューズとクロノグラフのプッシャーがケースの反対側にあることを意味するため、左利きの人が右手に時計を着け、クロノグラフを使用したり時計を巻き上げ、時間を設定するのが容易になってということです。ということで、リューズとモノプッシャーは3時ではなく9時位置にあり、スプリットセコンド プッシャーは4時位置ではなく8時位置にあります。 Ref番からおわかりのように、プラチナ製となっています。価格はプライスオンリクエストですが、5,000万円オーバーってところでしょうか。

 

5204G-001

こちらもスプリットセコンドクロノグラフと永久カレンダーを組み合わせていますが、モノプッシャーではありません。ホワイトゴールド製のケースに、エレガントなオリーブグリーンのサンバースト文字盤と、その文字盤と同色のストラップが付いています。昨年発売された5204R-011がローズゴールド×ブラウンということで、今回は新色のホワイトゴールド×グリーンということですね。グリーン推しが目立ってきてますね、パテックさん。、価格は42,438,000円で、5204R-011と同額となっております。

 

5935A-001

やってきました、サーモンピンク文字盤。しかもこれ、ステンレス製モデルなんです。これは僕的にツボカラーで特別感を感じます。中央に美しいギョーシェモチーフやエナメル塗装を施したワールドタイム・クロノグラフモデル。同じワールドタイムクロノグラフの5930Pはケース径が39.5mmに対し、この5935A-001は41mmとサイズアップ、しかしケース厚は若干ではありますが薄くなっております。パテックのワールドタイマーとフライバッククロノグラフ自動巻きムーブメント搭載モデルを所有すると、恐らく満足感と達成感で心が満たされるのでしょうが、何も生活していて計ることもないし、僕なんて海外へ行くこともないし全く両方とも使わない機能なんですよね・・・。ローズゴールドめっきオパーリン文字盤で、シティディスクと幾何学的なギョーシェモチーフを備えています。定価は8,591,000円です。

 

アクアノート ルーチェ “レインボー” 7968/300R-001

 

最後に、アクアノート ルーチェ、ウィメンズ コレクション初のクロノグラフです。これは、パテックフィリップ初の自動巻きウィメンズ クロノグラフなんです(他は手巻きです) 。しかも単なるクロノグラフではなく、フライバッククロノグラフです。60分積算計は6時位置にあり、文字盤はホワイトマザー オブ パールです。 バゲットカットのサファイアのアウターリングとバゲットカットのダイヤモンドのインナーリングのダブルジェムセットベゼルでスーパーゴー☆ジャス。ローズゴールドのケースに、レッド、ベージュ、ホワイトの 3 つのストラップが付いています。価格は28,611,000円です。


いかがでしたでしょうか?やはり雲上中の雲上、パテックフィリップ色が色濃く出ている今回の新作。どれも私には買えないレアな個体なので、もし買われた方は直接見せていただけると大変私が喜びます。僕からのお返しは笑顔です。

そして私個人の印象を最後に付け加えるなら、当然、ノーチラス 5811は放っておけません。SS製5711が製造終了してしまった今、どうなるのかと思っていた矢先、馴染みのあるブルーグラデーションの文字盤で復活してのは嬉しい発表。どっちにしろ買えませんが(笑)。
そしてもう一つは、5373P-001(レフティー クロノグラフ)です。使っているカラーもスポーティーで恰好いいし、センスが凄くいいと感じたんですが、一つだけ物申すならば、パテックが後追いと印象付けられることはやめて欲しかった・・・。どういう意味かというと、こちらのモデルは、俗にいう “レフティー” 。今年、ロレックスで登場したGMTマスターII 126710VTNR がロレックスで初となるレフティーを発表した矢先にパテックもここへきて出す。これは私的な感覚からすると、プライドはないのかなぁって思ってしまう節があります。グリーンの文字盤、ターコイズ文字盤といい、どのモデルもロレックスと時を同じくしてパテックも開発していたのかも知れませんが、全部ロレックス先行で、話題・人気となってから追随する形で出てきているのがちょっと気にかかってます。パテックはパテックでマイウェイでいいと思うなぁ・・・と買えないクセに外野から思うのであります。