【2023年】パテック フィリップ ノーチラス ティファニーダイアルの最新事情
- 2023.05.24
- パテック・フィリップ 時計情報局 海外ブランド
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パテック フィリップのノーチラスと言えば、時計好きには憧れのモデル。正規店で買える極上顧客の凄い人もいれば、プレ値とはいえ数百万円で5年以上前に買っていた人、グングン市場価格が上がって1,000万円以上出してでも買った人、とまぁそれだけ誰もが欲しいというモデルです。特に3針デイトのステンレスモデルは王道。
それが2021年をもって、ステンレスのRef. 5711 が製造終了となり、そのタイミングで登場したのがティファニー社とのコラボレーションモデルであるティファニーブルーを文字盤にあしらった Ref. 5711/1A-018。
1830年代に創業した両社は1851年にパートナーシップを締結し、ティファニーは米国における最初のパテック フィリップの小売店となった。ノーチラス 5711/1A-018は、そのパートナーシップ170周年を祝したモデルである。170本限定で、購入の為の条件がかなりハードモードで狭き門。そんな厳しい購入条件ということもあり、世界中を見渡しても購入している人は相当なセレブぞろい。
左から、レオナルド ディカプリオ・Jay Z・レブロン ジェームズ・ジェームズ ハーデン・マーク ウォールバーグ・トミー ヒルフィガー・エド シーラン とまぁハリウッドスターやミュージシャン・NBAプレーヤーに人気ファッションデザイナーの目白押し。他にも探せばカタールの王族や普通じゃない人達ばかり。そうなりゃ購入方法はオークションしかない。
ということで2021年12月、ニューヨークで開催されたフィリップス “The 2021 New York Watch Auction” で初めて登場し、話題となりました。
落札価格は当時も話題となりましたが、6,503,500ドル(当時のレートで約7億3,500万円)というトンデモ価格でハンマープライスとなりました。これは初めて正規店以外で初めて市場に出たRef. 5711/1A-018ということ、また上段で記した通り、Ref.5711自体が製造終了という衝撃的なニュースも相まってこんな落札価格になったんだと思います。ちなみにこの個体は、誰かが買ってすぐにオークションに出したわけではなく、ティファニー社がパテック フィリップ社と共同でチャリティーとしてオークション出品した個体です。そしてそして、これに引っ張られる形で2022年5月に開催されたフィリップスのオークションで、ロレックス オイスターパーペチュアル Ref. 123400 ターコイズブルーが恐ろしい価格で落札されたという事案(もはや事件)もありました。
落札予想価格が約80万円~約150万円とされている中で、69,300スイスフラン(当時のレートで約900万円)という落札額。今ではその半額程度まで市場では下がっていますが、よくよく考えてみると定価が100万円にも満たないモデルが、しかもこれはティファニーとは無関係の水色文字盤。それを思うと、完全にパテック フィリップ×ティファニーに引っ張られた感が否めないですね。
そして2023年5月13日、オークションハウス・クリスティーズがスイスのジュネーブで開催した “Rare Watches” というオークションで、パテック フィリップ ノーチラス Ref. 5711/1A-018 ティファニーダイアル が登場。オークションを大いに盛り上げました。そして今回の落札額は・・・
予想落札価格がCHF2,000,000~CHF4,000,000(約3億円~約6億円)となっていたのですが、結果はCHF2,223,000(約3億4,000万円)という予想範囲内とはいえ、オークションの目玉の目玉だけあって、ちょっと拍子抜けした感じになりました。「これだったら、買えたかも!」とはまだまだなりませんが、初登場から考えると半値以下となりました。
でもまたティファニーとコラボした何かが出るたびに話題となって、いつかは二桁億円になりそうですね。やっぱり、今が買い時かもですよ!
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