レアモンクエストIII そしてポンコツへ… 8

スマホをいじりながらため息をついただけでSiriに「臭ッ!」と言われたオサーンです。

出張明けで休みの朝、目が覚めたら空は快晴。この日は金曜日ということもあり、家族のほとんどがまだ寝ているはず…だが、三男が起きてきて言う。

「風邪引いたわ、ドチャクソしんどい」

俺の出張お疲れ休みの日に、何たることだ。しかしこれは一大事。急いで長男を起こす。

「おい、三男が体調不良やから母さん起こしてくれ!大変や!」

大切な家族が病に苦しんでいる。寝ている場合ではない。この状況を家族みんなで・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

せっかくの俺の貴重な休みが無くなるじゃねーか!見せてくれよ、家族の絆ってやつを。みんな早く起きて三男を励ましてやれよ(俺はロレックスのビッグウェーブが来ているのでそれどころやないんや!)。

スキを見てササッと着替えて家を飛び出すオサーン。しかしまだ朝の8時前。とにもかくにも愛車のAMGに乗り込みます。

 

気に入ってるんですよ、このステアリング中央部の “A” のマーク。そしてスポーティーかつラグジュアリーなスペース、同乗者に嫌味とならないように、わざとチープに見せたスイッチ周り、名門ならではの気遣いを感じさせ、所有者を骨の髄まで満足させる作りは流石です。

快適クルージングを始めて約3時間半、リッター21キロのアーマーゲーと共に目的地に到着。もちろん目的はロレックス。今やノリにノッているオサーン。ここでも花火を打ち上げたい。

入店するなり綺麗な女性スタッフが僕を見つめている。俺のことが好きなのか?それとも鼻毛が出てるのか?今までなら2つに1つだろう。しかしコロナ蔓延以来、マスクをしているので鼻毛は見えない。おそらく俺のことが好きに違いない。

店員:店 / オサーン:オ

店:「なにか気になる時計はございますか?」

優しく声をかけてくれる店員さん。

オ:「はい、最近はデイトジャストが気になってます。気になって夜も寝れません。」

そういうと、デイトジャストがディスプレイされているところまで誘導される。

オ:「YES ! これの文字盤が、ええっと、文字盤色はグリーンしか考えてなくて、他の色は探していないんです。」と眼力を込めて伝える。

店:「やはり今一番と言っても過言ではない人気なのが、グリーンを配したダイアルなので、なかなか入荷をしてもすぐに出ていく状態が続いてるんです。」

という。

オ:「やはりそうなんですね。かなり41mmのデイトジャストを探しているんですが、どの文字盤色でもなかなかないですもんね。グリーン欲しいんですけどねぇ…手に入れたらグッスリだろうなぁ…眠れる夜を過ごしたいなぁ…」

店:「もう取り憑かれてる状態ですね。でもそんな方、時々来られます。夢に出てきたとか言われる方。」

ヤッパリそうか。そんなシラこいこと言う奴が多いんだな…俺含め。二番煎じは悔しい。

オ:「他にもいるんですね、夢語りマンが…」

店:「でもその気持ち、どうしても欲しいとなると夢に出てきてもおかしくないですもんね。では一度、在庫の方を確認して参りますね。」

オ:「じゃ、僕も手伝います。」

と後ろをついて行こうとする。

店:「それは初めてです(笑)」

オ:「良かった。それだけで満足ですわ(^^)」

店:「しばらくお待ち下さい。」

と、姿が奥に消えてしばし待つ。

戻ってきた手には、みんな大好きベージュのトレー。まさかこの歳になって、あのベージュのトレーに興奮する日が来るとは思ってもいなかった。

店:「こちらへどうぞ。今お時間、大丈夫ですか?」

実は予定が入っている。ヤクルトレディと会うために朝から違う気合いが入っていたが、すかさずLINEをする。

店:「一応確認しましたところ、希望のお色目ですと、このブレスレットとベゼルのタイプのが一本ございました。」

オ:「ホンマに?もらって良いの?ヒャッホー!」

購入し、急いで車まで戻って待ち合わせのイオンへ向かう。

その後、おにぎり型のお風呂に入って疲れを癒そうとしたが、余計と疲れることをしてから帰宅した。

今回の購入で、今まで経験したことがない4日連続ロレックス購入という体験をした。恐らく後にも先にも、もうこんな経験はないだろうと思う。

全俺が泣いた