HARRY WINSTON Project Z14 Ref.OCEARS42ZZ001

2020年新作として登場した ハリー ウィンストン の “プロジェクト Z14” 。やはり目が行くのはダイヤル下部の “赤い針” で表されている(注1)レトログラードではないでしょうか?
注1・・・フランス語で逆行を意味する。 (英語ではレトログレード) 時計の用語としては、反復運動を行う針によって時刻やカレンダーなどを表示する複雑機構をさす。 逆に戻るのが特徴で、回転運動ではなく、始点から動き始めて、終点に達すると再び始点に戻る反復運動をする。

ハリーウィンストン1932年アメリカニューヨークで創業された。ジュエラーとしてすぐさま有名となりますが、時計製造の世界に踏み入れたのは1989年と、時計に関しては歴史が長いわけではありません。

しかし世界で初めてのジルコニウム合金(注2)ザリウム™」を使用した時計を2004年に発表します。そしてそれは、「プロジェクト Z(ZaliumのZ)」という某公共放送の番組名チックな名前でシリーズ化していきます。
注2・・・ジルコニウムを主成分とした合金で宇宙工学などに使われる高耐久性素材であり、低アレルギー素材でもあるため、 医療用のメスなどの医療器具にも使われています。

Project Z1

こちらがシリーズ一発目のモデル「プロジェクト Z1」になります。レトログラード好きにはドンピシャなデザイン。ここから現在まで繋がってきました。

過去のモデル達

洗練されたディテールと本格的なムーブメント。前身モデル同様、“相反する要素の融合”を体現した「プロジェクト Z14」。その構築的かつ立体的なデザインは、プロジェクト Z・シリーズに共通する魅力です。オープンワークを駆使したダイヤルデザインと素材使い、そしてムーブメントに施された美しい仕上げが、このモデルにモダンかつ洗練された印象を与えます。

ハリー ウィンストンHPより

今回のプロジェクト Z14 はダイヤル側もスケルトン化されており、30秒までのレトログラードの動きが、針だけではなく機械まで見えるという変態時計好きには堪らない仕様になっています。もちろん、ケースバックもスケルトン。もはや、ハリースケルトンです(←上手く言ったつもり)。(注3)コート・ド・ジュネーブ仕上げが美しく、時計作りの歴史が浅くとも、コアな時計好きも納得のモデルではないかと思います。
注3・・・装飾模様のひとつでムーブメントなどの金属部位に加えられる波状の装飾のことです。スイス・ジュネーブの湖の岸辺に打ち寄せる小波がモチーフといわれています。

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というわけで、今回はハリーウィンストンプロジェクト Z14 というモデルをご紹介しました。私も初めてハリーウィンストンの店舗へ行き、お話を伺ったのですが、他にも多くの魅力的なモデルのご紹介がありました。「宝飾ブランド」という固定観念から見向きもしなかったブランドですが、しっかりと作り込んでいる印象を受けました。

ケースサイズ 42.2mm
ムーブメント 機械式自動巻き
キャリバー HW2202
機能 オフセンターの時・分表示/レトログラード・セコンド
ケース素材 ザリウム™
ダイヤル 3D構築型
サテンブラックのチャプターリング
トランスペアレントのレトログラード式カウンター
ストラップ テキスタイル加工を施したラバー
防水 10気圧
限定 300本
価格 2,970,000 (税込み)