H. MOSER & CIE Endeavour Centre Seconds Concept X seconde/seconde/

独自路線で突き進み、今や一目でブランドが思い浮かぶまで “メジャー” になった “Very Rare” こと、H.モーザーシンプリシティを極めたこのブランドは、美しいフュメダイヤルと呼ばれるグラデーションしたダイヤルと、時・分・秒の三針のみのモデルや、シンプルながらもトゥールビヨンを搭載しているモデルなど幅広く展開しているラインで、時計好きを虜にしています。

モーザー H.Moser & Cie. エンテバー トゥールビヨン コンセプト 1804-0207 新品 時計 メンズ

H.モーザーのコレクションの中でも、エンデバーというコレクションには、こう書かれています。

ミニマリスティックでありながら平凡でないEndeavour(エンデバー)コレクションは、H. モーザー社のクラシックなラウンド型をユニークかつ現代的に再解釈したデザインです。必要最小限の要素のみを残し、レス·イズ·モア、すなわち「少ないほど豊かである」という概念を体現する、複雑さを増す一方の現代社会とは対極をなすモデルです。美しいカーブを描く彫りの深いケースから徹底的に無駄を排除したダイアルまで、Endeavour(エンデバー)のすべての要素は、まるで発掘されるのを待つ芸術作品のようです。時代に左右されない、真の時計愛好家のためのコレクションです。

www.h-moser.com

そんなH.モーザーエンデバーコレクションが、seconde/seconde/ というアーティストとのコラボレーションモデルをすることとなりました。そのモデルがこれ。

「は?」です。最初は、なかなか理解できませんでした。もちろん、seconde/seconde/ というアーティストを知らない私の無知からの「は?」なんですが、「なんでピクセル画の消しゴムなんだ?」という疑問がグルグル巡りました。時計の針の付け根に絵を描いてどうするの・・・と(固定観念の塊となった私は、このデザインにまだ気づかない)。

わからない時は調べるしかない。seconde/seconde/ のHPを見ることとしました。すると「あぁ、なるほど!」となる。このアーティストは、時計の針をアート作品として組み込むことをしているようです。

ヴィンテージの時計の秒針時針クロノグラフ針などをアート作品として組み込んでいる!言わば、オリジナルをベースとしたカスタムアーティストのようです。多分そうだろう、違っていたらすいません。

そしてここはH.モーザーを一気に有名時計ブランドへと押し上げたCEOエドゥアルド・メイラン、さすがとしか言いようがありません。このアーティストとコラボレーションし、”カスタム” ではなく “オリジナル” として製作。このシンプルなエンデバーの時針をseconde/seconde/消しゴムで表現。なので、分針・秒針は普通なのに、短針である時針がなくて代わりに消しゴムが時針となっているのだ。

そしてH.モーザーの時計は余計な物を取り除き、ミニマリズムを追求しているブランドということもあり、”消し去る” ことに使われる消しゴムを時針のモチーフにするというエスプリの効いたというか、トンチの効いたデザインなんですね。

この洗練されたH.モーザーの時計デザインとはかけ離れたseconde/seconde/のデザインとのミスマッチ感、ジワジワと良さを感じてきます。

時計としては、エンデバー・センターセコンドステンレススチール製モデル、インデックスもロゴも排したファンキーブルー フュメダイアル時針消しゴムのモチーフ20本の限定モデルとなっており、オンラインのみでの注文となっています。

Very Rare なブランドから、Much More Rare なモデルの登場ということです。

ケース径 40mm
ケース厚 10.7mm
ケース素材 ステンレススチール
文字盤
  • ファンキーブルー フュメ
  • リーフ型の分針
  • seconde/seconde/ のデザインによるピクセル化された消しゴム形の時針
パワーリザーブ 72時間
ムーブメント HMC 200
振動数 21,600 振動/時
防水 3気圧
ストラップ アリゲーターストラップ
限定 20本(オンライン限定)
価格 19,900スイスフラン≒2,330,000円