Grand Seiko V.F.A.

オススメ度★★☆☆☆

1969年に発表された「グランドセイコーV.F.A.」。当時はクオーツが革命的に時計界を席巻していこうとしている時代。セイコーは「セイコー5」など安価で人気の機械式時計を生産していて、グランドセイコーは高級路線。何もしなくても電池で動き、精度もかなり良いクオーツには欠点がなかった。そんな時、グランドセイコーの時計職人たちが自らの技術と誇りを形に表した。それがV.F.A.(Very Fine Adjusted)である。V.F.A.規格(GS 4A級)は、「月差-1分~+1分」という機械式時計究極の高精度を規定していた。組み上がったムーブメントは2週間以上かけて精度チェックが行われ、セイコーでは精度によってムーブメントを等級分けしており、1970年当時でも、GS 2A級(通常のグランドセイコー)に合格するためには平均日差を−3~+5秒に収めなくてはならなかった。さらに特別調整を施して精度を高めたのがV.F.A.となった。

特別調整品であるV.F.A.

希少性

約40年前に生産されていて製造期間も約10年ほどであったため、個体数が少ない。モデルには金無垢ケースのモデルなどもある高級モデルなだけあり、皮ベルトが似合う。海外にもアンティークセイコーのファンがいるので、価格が下がることが考えにくい。V.F.A.にはクオーツもあるが、それはさほど人気があるわけではなく、機械式時計に価値があるものである。オサーンも1つ持っている。今年、GS正規オーバーホールに出した。さすがGS、海外ブランドよりもOH代金が安く、5万円で全てチェックしてもらえた。

価格帯

当時の国家公務員の初任給が25,000円だったのに対し、61GSというモデルが約4万円。わからないが、V.F.A.はまだこれより上だったのだろう。現在の物価とは違うので一概に比較ができないが、普通のステンレスケースのV.F.A.で50万円辺りで販売している。無垢ケースなら100万円を超すものもある。希少なモデルだけあり、もしかしたら数十年後には相当な額になっているかもしれない。