GRAND SEIKO マスターピースコレクション 服部金太郎生誕160周年記念限定モデル SBGZ005

2020年は、グランドセイコーにとってアニバーサリーが目白押し。ブランド創設60周年という大きな節目ということもあって、様々なアニバーサリーモデルを発表していますが、今度は「服部金太郎生誕160年記念モデル」を発表しました。

 

 

この服部金太郎氏、やっぱり凄い人です。読むのが苦手な方は、動画もあります。

1860年10月9日(旧暦。新暦では11月21日)、現在の銀座に生まれました。少年期に時計店の様子を見て、「販売だけでなく修理でも利益が得られ、客足の少ない日でも大切な『時』を無為に過ごさなくともよい。」と考え、時計商になろうと決心しました。その後、時計店で時計の修理や販売を学んだ後、1881年、21歳の時、「服部時計店」(現在のセイコーホールディングス株式会社)を創業しました。当初は輸入時計の販売や修理を主体としていましたが、時計の自社製造を目標としていた金太郎は、1892年、時計の製造工場「精工舎」を設立し、掛時計の製造を開始しました。精工舎ではその後、部品の製造から組立まで一貫して自社で行うことによって、精巧で品質の高い製品を世に送り出しました。3年後には、当時需要が高まっていた懐中時計の製造を開始し、1913年には、やがて腕時計の時代が到来することを先見し、国産初の腕時計の製造にこぎつけました。以降、服部金太郎の先見の明と独自の経営理念により、服部時計店は日本の時計産業の礎を築きました。

とある。

本題の時計の方ですが、これまた落ち着いたデザインではないでしょうか。

冷間鍛造でつくり出された稜線の際立つプラチナケースは、セイコーの持つザラツ研磨の技術を結集し、平面も曲面も歪みなく磨き上げられています。また、風防ガラスは、複数のカーブ形状を歪みなくつなぐことで、全体に柔らかい印象を与えつつ、ダイヤルの隅々まで見える視認性の高さを実現しています。

初代グランドセイコーのダイヤルでは叶わなかった放射模様から発想を得た多層ダイヤルは、現代の加工技法を結集するとともに新たな技法を取り入れることでつくられています。繊細な放射模様にブランドロゴ、SDマークSpecial Dialマーク= 金無垢のインデックスを採用したダイヤルに入れられるマーク)、そして秒目盛が浮かび上がり、立体の陰影のみで美しさと視認性を実現しているのが特徴です。また、特別に14Kホワイトゴールドでつくられたインデックス時分針は、切削で成形した金無垢の質感が活きたシャープな形状です。

高級時計の専門工房「マイクロアーティスト工房」(セイコーエプソン株式会社 塩尻事業所内)で手がけられ、「デュアル・スプリング・バレル」と、「トルクリターン・システム」の組み合わせによって約84時間の持続時間を持つスプリングドライブキャリバー9R02」を搭載。ムーブメントの受には「Micro Artist」と彫刻された18Kイエローゴールド製ワッペンが取り付けられており、このプレートを、希望される言葉を彫り込んだプレートと交換してお渡しすることもできるそうです。

いや、それにしても上品の極みですね。日本の時計産業を牽引し、「東洋の時計王」と呼ばれた服部金太郎が残した下記の言葉や経営理念は、グランドセイコーのブランド思想やものづくりにも脈々と受け継がれています。

ただ限定数50本というのは特別モデルということで理解できなくもないが、如何せん価格が・・・

ケース経 37.5mm
ケース厚 9.6mm
素材 プラチナ
ガラス材質 デュアルカーブサファイア
コーティング 内面無反射コーティング
ムーブメント 9R02
パワーリザーブ 最大巻上時約84時間持続
精度 平均月差±15秒(日差±1秒相当)
防水 日常生活用防水
耐磁 あり
その他
  • シースルーバック
  • ・秒針停止機能
  • ・パワーリザーブ表示機能
  • ・スクリューバック (製造上の理由により、裏ぶたの向きには個体差があります)
限定 50本
価格 11,550,000 円(税込)