GLASHÜTTE ORIGINAL Alfred Helwig Tourbillon 1920 Limited Edition Ref.1-54-01-01-01-01

フェルディナント・アドルフ・ランゲドイツザクセン1845年に工房を開いたことが起源となっている伝統ブランド、グラスヒュッテオリジナル。戦時下では旧東ドイツ国営企業グラスヒュッテ・ウーレンベトリーブ(通称GUB)として東欧の国々に時計を供給していました。1990年ベルリンの壁崩壊東西ドイツ統合という歴史が大きく動いた年に同じくして、この国営企業は民営化し後に現在のグラスヒュッテオリジナルになりました。

そんなドイツブランドは美しいムーブメント装飾が有名であり、多くのファンを持っている。中でも “セネタ コレクション” は、シンプルなルックスを持つデザインが多い。今回、ご紹介する「アルフレッド・ヘルヴィグ トゥールビヨン 1920 – リミテッド・エディション」は、セネタ コレクションエレガンスさを見事にデザインに落とし込んでいる。

これは美しい。しかしただ単に「美しい」だけではない。私なんかは、凄いものがあれば見せびらかしたい。そこがグラスヒュッテオリジナルと私の違いだ。実はこの時計には隠れた超複雑機構が組み込まれている。それは、フライング・トゥールビヨン と言われる複雑機構。

フライング・トゥールビヨン

組み立ての非常に難しいトゥールビヨンではあるが、大変美しい機構。しかしグラスヒュッテ時計学校校長であったアルフレッド・ヘルヴィグ1920年トゥールビヨンケージの上部にベアリング付きブリッジが取り付けられているせいで、この機構の様子が非常に見えにくくなっていることに気付きました。そこで、取り付けの位置をケージの下部に移したのです。ヘルヴィグによるこの発明は、機構が空中に浮いているように見えることから、“フライング”トゥールビヨンと呼ばれるようになった。

そして2020年は、高級時計において最も高度な発明のひとつであるフライング・トゥールビヨン誕生100 周年にあたります。グラスヒュッテ熟練時計職人 アルフレッド・ヘルヴィグの偉業を讃え、クラシックでエレガントな文字盤を備えたアルフレッド・ヘルヴィグ トゥールビヨン 1920 – リミテッド・エディションを発表しました。

この美しく高い技術を組み込んだ時計、普通なら見えるところに取り付けたいところだ。私ならそうする。一見シンプルで上品な三針スモセコ時計。しかし裏から見える美しい時計内部には、フライング・トゥールビヨンが顔を覗かせている。

もう魅力的過ぎて声が出ません。そして文字盤には、申し訳なさそうに、上品に “TOURBILLON” とスモールセコンド内に書かれている。

この文字盤はソリッドゴールドで、ブラッシングによるシルバーコーティング加工がなされています。

レイルロードインデックスリングアプライドバーインデックスは、上品さが滲み出ている。

どこに着けて行くの?」という疑問が湧きます。確かにこれほどの時計を着けて行くところには、少なくとも私には縁がありません。でもこの美しい文字盤、シースルーバックから覗くフライング・トゥールビヨンは眺めていても飽きません。ケース文字盤インデックス、どれを取っても美しい仕上がり。

ステンレスケースの手の届くドレスモデルやスポーツモデルを展開する傍ら、他の有名雲上ブランドに負けない技術を有しているグラスヒュッテ・オリジナルアルフレッド・ヘルヴィグ トゥールビヨン 1920 – リミテッド・エディション。一体どんな方が購入するのでしょうか。

リファレンスナンバー 1-54-01-01-01-01
ケース ローズゴールド
両面サファイアクリスタルガラス
3 気圧防水
ケース径 40.0mm
ケース厚 11.6mm
文字盤 ソリッドゴールド
摩擦力で保持されたシルバープレート
レイルロードのインデックスリングおよびローズゴールドのアップリケ
ムーブメント 手巻きムーブメント 54-01
機能 時、分、スモールセコンドを備えたフライング・トゥールビヨン
パワーリザーブ 100時間
振動数 21,600 振動/時 (3 Hz)
宝石 20 + 2 ダイヤモンドエンドストーン
ストラップ ブラウンのルイジアナ産アリゲーターストラップ
ローズゴールドの尾錠
限定数 25本
価格 15,257,000円