ロレックス 憧れのダブルネーム の起源と種類 後編 その1

ダブルネームがこれほどまでに希少で高騰するとは、当時予想していたでしょうか?恐らく答えは”NO“でしょう。そう考えると、何が評価されて何が衰退するかというのは、考えても無駄なのかもしれません。自分の気に入ったモノを買うのが、結局は心が満たされるのでしょうね。

さて、ダブルネームの起源については前半でお話した通りなのですが、1920年~1940年辺りには様々な、数多くの種類が存在しております。実は思っている以上に。ということで、後編は紹介が多くなりますのでまずは10モデルほどご紹介いたします。


The Alex Clark Company Of London / Ref.2756

The Alex Clark Company Of Londonの広告

アレックス・クラーク・カンパニーは、ロンドンに2店舗ほど展開していたロレックス正規販売店でした。銀製品などを製造・販売していたようです。しかし第二次世界大戦の影響で空爆を受け、焼失したようです。

Ashford & Davis Kilburn / Ref.554

Ashford & Davis Kilburn の指輪ケース

アッシュフォード アンド デービス キルバーンは、イングランドにある高級宝飾店でした。こちらは、ノンオイスターケースの1930年代のモデルだそうです。

Astrua / Ref.6263

 

アストルアは、イタリアトリノロレックスパテック・フィリップの正規ディーラーとして今でもある現存しております。一度行ってみたいですね。

Beyer Zürich / Ref.4048

今でもスイスチューリッヒで数多くの店舗を構えているベイヤーです。時計博物館もあるそうです。数多くのブランドを取り扱っている宝飾店で、1日が潰せそうなぐらい色々見れそうです。

Boix Barcelona / Ref.3668

スペインの当時のカタログ

ボア バルセロナというスペインのディーラーです。このクロノグラフは1930年代後半のモデルで”モノブロッコ“というニックネームで呼ばれているそうです。

Boodle & Dunthorne Liverpool / Ref.2595

1948年のBoodle & Dunthorne

イングランドリバプールにあるブードルズは英国老舗の高級宝飾店です。現在は、”Boodles“という名前になっています。

Chas. Greig & Sons Johannesburg / Ref.2280

CHARLES GREIG JEWELLERS

南アフリカにある宝飾店である”チャールズ・グレイグ“は、ロレックスの正規代理店として現在も展開しております。こんな昔から南アフリカで商売を展開しているロレックス、やはり凄い営業力ですね。

Cooke & Kelvey Calcutta / Ref.1490

インドカルカッタにある時計メーカー(掛け・置き時計)である”クック&ケルビー“です。イギリス支配下の時代から存在しており、現在でもロレックスの正規ディーラーとして展開しております。

Cuervo y Sobrinos / Ref.3131

キューバハバナにアトリエ兼高級品店”La Casa“をオープンさせた後、”クエルボ・イ・ソブリノス“というブランドができました。その歴史は古く、徳川家に時計を贈ったという話も残っております。

Dobbies Ltd. Nairobi / Ref.3370

ケニアナイロビの宝飾店だった”ドビーズ リミテッド ナイロビ“です。イギリス領時代に、エワート・ドビーという人物が創業したそうですが、あまり資料がありませんが、TUDOR(チューダー)とのダブルネームも存在しています。


古いモデルばかりなので、情報が少ないですね。しかし1930年代にロレックスが世界的に大々的に展開していっていることがよくわかります。まだまだございますので、また続きは次回となります。