みんな大好き(そして大体買えない)現行ロレックス・デイトナの底なし沼を覗いてみる今回の読み物です。 時計オタクが集まれば、この時計については「あーだこーだ」と一番熱い議論が交わされること間違いなし。あの独特のオーラ、人によっては「ツチノコかな?」ってくらい手に入らない超絶レア化現象、しかしなぜか同じ人が毎回ゲットするレアデイトナ。そしてデザインの細部に至るまで、このクロノグラフ界の絶対的エースには誰もが一言モノ申したくなるんですよね。
賛否両論が飛び交うものの、デイトナが時計業界の「センター」に君臨している事実は誰にも否定できません。かく言う私の周りも、まんまとデイトナの罠にハマってしまった仲間が続出しています。そこで今回は、現行モデルの中から「我らが推しデイトナ」を5つ選んでみました。
人間の好みって変わるから面白いですよね。ぶっちゃけ、デイトナを保有していないときは「ふーん、別に…」という雰囲気を出していた。
ところがどっこい、ひとたびデイトナをゲットしたらそれで満足せずに、ドップリと心を奪われてしまう。特に現行世代には、「あれ…なんか好きかも…」とツンデレを発動させてしまう意外なモデルが潜んでいる。正直言うと、私もその「手のひら返し組」の一人。かつては「おいおい、何でもターコイズにすりゃいいってもんじゃないねん!」と心の中で雄たけびをあげていたが、そこはSNSで発信しなくて良かったと今になって思っている。だって、いいんすよ、アレ! というわけで、いくつか魅力的モデルということで選んでみました。
ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.126518LN ターコイズ
「はいはい、やっぱりコレな」という声はある、はいわかる。私は当初の想いとは違い、今では大のお気に入りとなっている Ref.126518LNターコイズ。
昨年、ロレックスがこのモデルを発表したとき、「えー、そりゃないわ…」と呟いた。イエローゴールドのボディに黒ベゼル、そして水色の文字盤って、「ちょっと派手すぎん?」と。それでも、このバブルみ溢れる色と素材のコンボに実はキュンとしていた。
でも、実際に試着させてもらったとき。気持ちは変わった。
「これ、僕欲しいっす!」
まあ、ロレックスあるあるっすよね。シンプルなステンレスのオイパペだろうが、ギラギラのイエローゴールドのデイトナだろうが、実物を触れば「あぁ、やっぱりロレックス様~!」とひれ伏すような洗練された感触があるのは皆さんも同じはず。
とまぁ、そんなこんなでフォーリンラヴ。色と素材のケミストリー、化学反応っす。気づけばニヤニヤ顔のおじさんが喜び勇んで寿司食ってました。時計を見てここまでデレるのは、ん~やっぱデイトナ。
デイトナ ターコイズは多くのセレブが着用しているのだけど、日本では芸能界引退したがちょいちょいメディアで取り上げられる長瀬智也さん。画像は小さいけれど、目立ちますね。ワイルドで恰好いいです。
ロレックス コスモグラフ デイトナ「ル・マン」Ref.126528LN
お次は、イエローゴールドのデイトナ「ル・マン」Ref. 126528LNです。ル・マン24時間レースの100周年のお誕生日を祝う「ル・マン」3部作の、次男坊。2023年のホワイトゴールド長男に始まり、2024年のイエローゴールド次男、そして2025年のエバーローズ三男と続きました。
この3兄弟の中で、僕のハートを一番強く撃ち抜いたのは次男坊。なんか知らんが、イエローゴールドが本質的にすきなのか、黒のセラミックベゼルと黒地のリバースパンダ顔という組み合わせは、反則級にイケメン。ヴィンテージの手巻きデイトナを彷彿とさせる「渋イケオジ」な雰囲気が漂っている。
しかし、私には無縁のモデル。これらル・マンシリーズは1本も手に入れることはないと思う。お持ちの方、ホント羨ましいっす。
よく古参のロレックス好きは、「最近のロレックスはヴィンテージの味が足りないん!」という人がいる。でも、イエローゴールドとコンビのGMTマスターII、そしてこのデイトナ「ル・マン」は、ヴィンテージの魅力を出せるとロレックスが証明してくれたモデルなんじゃないでしょうか。
カタログには載っていないこの「裏メニュー」的モデル、Ref.126528LNは、私のお気に入りデイトナの殿堂入りですね。
ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.126508
またまたイエローゴールドのデイトナです。Red.126508グリーンを語る前に、前世代で伝説となったYGデイトナといえば、Ref.116508、通称「ジョン・メイヤー」。
ジョン・メイヤー本人が「イエローゴールド×緑文字盤と、ホワイトゴールド×青文字盤って、もっと評価されるべきだよね」と発言した途端、みんなが前者に群がり、相場がバグレベルで大爆発。
新モデルのイエローとグリーンの組み合わせ自体は良いのですが、旧「ジョン・メイヤー」の赤い差し色が「このアクセントがいいんよね。」と密かに思っていました。
しかし! ゴールドのインダイヤルを引っ提げて登場した、新しいグリーンダイヤル(Ref.126508)を見たときは、ちょっとビックリ。まぁド派手でギラギラです。でも実際に試着すると、「俺が主役だ!」というものすごいオーラだった。欲しい・・・
もちろん、万人ウケするモデルじゃないでしょうね。それでもラインナップの中では圧倒的な「陽キャ」として存在するモデル。グリーンとイエローゴールドがなぜこんなにベストマッチなのか、ロレックスがインダイヤルをゴールドにしてコントラストを爆上げした判断がどれほど天才的か、と、これだけ褒めてれば、いつかは買えるかな・・・
ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref.126505
歳のせいか、茶色が好きになっている。 いつからかはわからないけど、大好きになっている。Ref.126505チョコレートがホント恰好いい。上記したモデル達とは、二次流通での人気はそれほど高くない。でもそんなの関係ない。コレは誰が何と言おうとシブい!
チョコブラウンにブラックのインダイヤルって、どちらも暗い色なので「どうなん?」と思うかもだけど、ホントいい。他のデイトナを涼しい顔で置き去りにするほどの洗練されたオーラを放っている。トーンが控えめな分、腕に乗せてもイエローゴールドのように「俺を見ろ!」と主張しすぎないのが最高でエロい。
あの素晴らしいターコイズダイヤルに続き、この「エバーローズ×チョコ」の甘い誘惑は、ロレックスを恨むほどイケメンモデルっす。
ロレックス コスモグラフ デイトナ Ref. 126502
さて、トリを飾るのは、ロレックスがWatches and Wonders 2026でドカンと打ち上げたロレジウム仕様のRef.126502。これまた「裏メニュー」モデル、オイスタースチールとプラチナのコンビを初採用しただけでなく、ピッカピカのエナメルダイヤルまで引っ提げて登場しました。
発表直後、時計界隈ではザワついた。
「ステンレスのケースとブレスに、ベゼルの外側と裏蓋のリングだけプラチナ使ったデイトナに、9,200,000円っておかしくね?」という価格問題。ぶっちゃけ、「ちょっとプラチナをトッピングしただけのステンレスデイトナじゃん!」というツッコミが入る。
「高すぎるか?」と聞かれれば、そりゃあ高い。でも、もし口座に資金があって、このイケメンデイトナが目の前に置かれたら…秒で買います。そういう強烈な魅力がある。
もう一つの時計オタク的話題、それは新しいエナメルダイヤルの正体について。
「この美しい真っ白な文字盤、マジで『グラン・フーエナメル』なん?」という疑惑。
まぁ実際、「グラン・フー」という名前や技法には、特にこれといった縛りなんてない。「グラン・フー」とはフランス語で「大きな火」、という意味。時計界での伝統的なグラン・フーと今回のロレックスの技法の最大の違いは、「ガラスの粉をこんがり焼き付ける土台」だとか。ロレックスは金属ではなくセラミックの下地を使っている。つまり、「焼き方は一緒だけど、皿が違う」ってことですね。
セラミック下地を使う=失敗のリスクが少ない、という構図があるようです。金属に焼き付けるよりも、ローリスクというロレックスの効率的な仕事っぷり。
ロレックスからすれば、「リスクを減らして、エナメル文字盤をガンガン作れるぜ!」というわけです。これは将来、ロレックスの強力な武器になるかもしれません。
しかも時計をひっくり返せば、キャリバー4131の勇姿を裏スケからニヤニヤ眺めることができます。プラチナモデルや「ル・マン」と同じく、このモデルもシースルーバック採用でクロノグラフの動きが丸見え。
というわけで、独断と偏見で選んだ現行ロレックス・デイトナの「激推しベスト5」でした。時計のことを語れば終わりがないので、今回はこの辺でまで!
