CHOPARD L.U.C Perpetual Twin Ref.168561-3003 / Ref.161976-5003

何だよコレ、欲しいぢゃねーか！永久カレンダーを搭載した時計って、私には無縁と思っていました。そもそも、私は同じ時計を毎日着けないし、お気に入りの時計でさえも週に１度着けるかどうかという感じ。G-SHOCKの時やTIMEX、ロレックスと日替わり弁当状態だが、結局リーズナブルな価格の時計が一番ハードに使われている現状が私にはある。この状況から考えると、機械式時計の”永久カレンダー機能“というのは、一番かけ離れた存在でした。
もちろんIWCやジャガールクルトにも 「何とか買えるモデル」 は存在している。しかしイマイチ、食指が動かなかった。心に刺さらなかったと言ってしまえば、それまでだが・・・欲しいモデルはあったが、オーデマピゲ、パテックフィリップの永久カレンダー搭載モデルなんぞは、欲しくとも手の届く価格ではない。何せ、私からは遥か遠いモデルでした。

でもね、ちょっと刺さったんですよ、これ。チョパードの時計。え？ショパール？これ良いぢゃん!特に新作のブルーダイヤルのコレ。今から真面目に書きます。

※Ref.168561-3003

元々、ショパール マニュファクチュール創設20周年として2016年に登場したRef.168561-3001というシルバーダイヤルのモデルが存在しています。

※Ref.168561-3001

この2016年は、フレデリック・コンスタントが約120万円の永久カレンダーモデルを発表。前年にはモンブランもエントリーレベルの永久カレンダーモデルを出しており、複雑機構が徐々に身近になった感じがありました。しかし価格が安くなったからと言っても、失礼ながら気に留めるほどではなかったのは確かです。ショパールのシルバーダイヤルのモデルも素敵ではありましたが、引き込まれることがなかったんですよね・・・

しかし2020年に発表されたこの「L.U.C パーペチュアル ツイン」の2モデルは、ファーストインプレッションで魅了されてしまいました。

※SS製 Ref.168561-3003（左）/ ローズゴールド製 Ref.161976-5003（右）

雲上の雰囲気を感じさせるこの2モデル、「良いなぁ」なんて思います。しかもこのモデルは、スイス公式クロノメーター検定局（COSC)認定なんです。「それって、ある程度のブランドなら当たり前」と思われるかも知れませんが、実はいくつかのブランドから出ているSS製パーペチュアルカレンダーモデルの中で、ショパール L.U.C パーペチュアルツインが、唯一、COSC認定なんだそうです。

腕毛まで恰好良く見せてくれるこの時計、いいですねぇ。SSだけでなく、ローズゴールドのグレーダイヤルもなかなか良いんですよ（でもこれは高いのでムリ）。

さて、このモデル名にもなっている “ツイン” の部分なのですが、これはショパールが考案したツインテクノロジー（積載式二重香箱）で、同軸に2つの香箱を組み合わせたメカニズムです。その技術的偉業と言えるこのムーブメントは、機構全体をわずか6mmの厚さに抑えており、65時間という長時間パワーリザーブを実現しており、22Kゴールド製マイクロローターで巻き上げています。

とまぁ、中身も超魅力的でデザインも素敵なこのL.U.C Perpetual Twinなんですが、私にとって唯一でありながら最大の難点があります。それは、ケースサイズです。これ、43mmあります。デカいんです。厚みは11.47ｍｍなので、全くOKなのですが・・・

腕毛はともかく、けっこうシッカリとした腕っぷしのモデルさんだと思うのですが、それでも大きく感じます。ということは、私には似合わないってことなんです。時計はデザインが好きならばそれでいいのですが、自分で似合っていないと自覚しながら着けるのは（私的には）アウトだと思います。周りからどう思われようが、自分は気に入って似合っていると思っているならいいんです。

ま、複雑機構を小さなケースに落とし込むとなると、これぐらいは当然なのでしょうけどね・・・でも恰好いいなぁ・・・