イギリス出身のレジェンドアーティスト、1996年に “Sir” という大英帝国勲章を受章したエルトン・ジョンですが、32年間という長年使用していたアメリカ・アトランタにあるコンドミニアムを手放すことになりました。

パーク プレイス オン ピーチツリーの高級高層ビル
約375坪にベッドルーム4室、バスルーム7室もあるというビッグサイズのコンドミニアムには、数多くの所有物があり、それらがクリスティーズでオークションに出されております(2024年2月25日現在、一部開催中)。

ギャラリーまであるという素敵なコンドミニアム
で、そのオークションには数本の時計が出品されまして、注目はロレックス デイトナ Ref. Ref. 116598SACO という、ヒョウ柄(レパード)プリントされた文字盤が印象的なモデル。このモデルはかつて、とんねるずの番組でお笑い芸人の “スギちゃん” が無理やり購入させられたモデルとして界隈では有名。
10年以上前に放送されて、当時は「可哀そうに、無理やり買わされて・・・」なんて思いながら見ている人がほとんどだったと思いますが、今では市場価格で1200万円以上という価格となっています。一応、現在市場に出回っているデイトナ レパードの価格を見ると、このようになっています。
そして今回、オークションのヘッドラインを飾ったのが、エルトン所有のヒョウ柄の文字盤とストラップ、ダイヤモンドとオレンジ サファイアのケースを備えたゴールドのロレックス デイトナでした。
2001年に製造されたこのモデル、予想落札価格は4万~6万ドル(600万円~900万円)という時計はド派手だが控えめな価格設定。しかし結果はデイトナ レパードの落札価格では世界記録となる17万6,400ドル(2650万円)という高値で落札されました。
この価格はもちろん、エルトン・ジョンが所有したいたという付加価値が大きな要因ですが、これにより一段とこのモデルの市場価格は底が堅くなった感じがします。
今回のオークションでは、絵画やピアノなど数多くの所有物が約2週間に渡って開催されるのですが、時計は約30本ほど登場予定となっています。この日、他に落札された時計もご紹介しておきます。
18kホワイトゴールド製のカルティエ タンク ノルマルです。落札予定価格が300万円~450万円だったところ、約2650万円という破格の落札金額となりました。
最後は、オークションに出ると結構話題になる、セレブ御用達モデルのこちら。
18kイエローゴールドケースのカルティエ クラッシュです。400本限定モデルということで、元々希少性の高いクラッシュ。それがエルトン・ジョン卿所有個体となれば、どうなるのだろうというところでした。落札予定価格が、約1000万円~1500万円と設定していましたが、結果は以下のように。
結果は約4170万円でした。2023年9月に開催された「サザビーズ・Fine Watches」でGBP152,400(約2900万円)で落札されたことを考えると、そもそもの落札予定額が低く設定されていることがわかりますね。それに加え、エルトン・ジョンプライスが付加されるので、4000万円を超えるのも納得です。ちなみに2023年のサザビーズで落札されたクラッシュは下記の画像になります。

2023年9月 sotheby’s fine watches
オークションのスタートはこんな感じの時計が出品されており、その後もウブロやピアジェなど複数本の時計が出品され、ジェムセッティングされたモデルが多かった印象です。
オークション全体を見渡してみると、写真や絵画のアート系と衣装、宝飾品が多く出品されており、もしかすると意外とお買い得なモノもあるのではないでしょうか?エルトン・ジョンは今年の3月で77歳となります。世界の音楽界ではトップスターの一人です。それを考えると、彼のライブで着用された衣装なんかは凄く価値が上がりそうな匂いがしております。
2月末まで開催しておりますが、そんな目でしか見れない僕って、寂しい人間ですね・・・一応、リンク張っておきます。
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