《新作》ライカ ZM 11

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ライカの時計がデビューしたのが2018年、L1とL2というモデルが発表されてから約5年が経過しました。そもそも、この「ライカ」というブランドは主に高級カメラとレンズメーカーとしては知っているかもしれませんが、カメラ製造の技術だけにその専門知識を活かしているわけではありません。「やってみた」ではなく、「こだわって本気で作る」というブランドだと私は思ってます。ヴェッツラー拠点のこのブランドは、まさにドイツのスタイル通り、徹底的に時計と向き合ってるのではないでしょうか。デビューから長い時間が経過し、この度、新モデルを登場させました。それが ライカ ZM 11コレクションというわけです。

これらの新しいモデルは、よりシンプルなアプローチを取っているように見えます。しかし期待通りというか、いくつかの “こだわり” が隠れています。今回、新たに導入されるストラップとブレスレットや、ダイアルについて、新しいコンセプトが取り入れられています。L1とL2と比較してZM 11は全くテイストの異なり、未来的な雰囲気も感じます。

L1とL2

新しいZM 11は3つのバリエーションでリリース。素材がブラッシュド仕上げの316Lスチールで、ミッドナイトブルーのダイアル。さらに、ビーズブラスト仕上げのグレード5チタンのモデルも導入しています。とても “ライカっぽい” ブラックとレッドのダイアル、そしてあたたか味のあるコーヒーカラーのダイアル(ピンクゴールドの針とインデックス)があります。レッド×ブラックダイアルは250本限定版になっているようです。バタフライクラスプのスチールブレスレットとチタンブレスレット。また、チタンバージョンには、ラバーストラップとファブリックストラップもラインナップしています。どちらのZM 11モデルも、41×13mmのケース、ネジ込み式リューズ、100mの防水性能を備えています。内部には、Chronodeが設計した自動巻きのライカ キャリバー LA-3001が搭載されています。これはライカ初の自動ムーブメントです。日差は1日あたり-4秒から+6秒(5つのポジションで測定)で、60時間のパワーリザーブとなっています。

やや複雑なL1とL2とは異なり、新作では時刻とデイト表示というシンプルなモデル、通常のラグではなく、ZM 11は人気のインテグラルブレスレットを採用しています。しかし、それだけが新作の売りではなく、ダイアルを作成する新しいアプローチも見られます。ライカはダイアルを「光と影で奥行きを創り出すキャンバス」と表現しています。この奥行きは、異なる色と仕上げを多層のシャッターのようにしたダイアルで実現されます。そして写真家が完璧なフレームを求めるように、ダイアルを異なる角度から見ることで、その美しさを余すところなく見せるために、両面にARコーティング(反射防止コーティング)を施したダブルドームのサファイアクリスタルを使用しています。

この新しいムーブメントの仕上げは、L1とL2の手巻きキャリバー同様に、独自の工業的な魅力があります。これはダイヤモンドカットの針にも反映されており、サンドブラストとブラッシュ仕上げを組み合わせています。現時点で言えることは、ライカ ZM 11はブランドの時計製造の取り組みにおける真摯な姿勢と可能性を感じさせます。新しいケースデザインとLA-3001ムーブメントは、さらなる新モデルへの道を切り開いています。世界的に有名で歴史のある “他工業製品” を作っているブランドが時計を作っていることを考えると若干不思議に思えますが、これまでの分野での製品管理、慎重さ、職人技を見ると、時計製造には最適かと思う。しかし、これらの時計は手頃な価格ではありません。ZM 11の価格は、スチールモデルのラバーまたはテキスタイルストラップを装着したもので6,800ユーロ~(約100万円~)で、ブレスレットフルチタンモデルで8,150ユーロ(約120万円)となっています。11月末より一部の店舗のみ(日本では、ライカ銀座店)にて販売予定ということです。

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