僕が「いつか欲しい」と思うけど、「いつまでも買えない」モデルなのが、ツァイツヴェルク。欲しいと思った当時の収入では、到底買える価格ではなかった記憶があります。ひたすら、いつか欲しいと思っています。
今回の新作、ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、初めて瞬転数字表示と十進式ミニッツリピーターを搭載した機械式腕時計です。ランゲさんの得意分野であり、技術的に非常に洗練された機構によって、時を音で知らせます。
ツァイトヴェルクという技術的に大変珍しいこのモデルを、ランゲのカラーであるグレーダイアルを備えたメゾン独自のハニーゴールド製ケースで30本限定で発表。ミニッツリピーターということで、ボタンを押せば、正時を低音、正10分を重複音、正分を高音で打ち鳴らして時刻を知らせます。ハニーゴールドという素材は、柔らかな音を奏でてくれるそうです。A.ランゲ&ゾーネの商品開発ディレクターであり、情熱的なドラマーでもあるアントニー・デ・ハスは、次のように説明します。「すべてのミニッツリピーターには、それぞれ唯一無二の音色があります。ゴングやハンマーだけではなく、ケースの素材も音色に大きなインパクトを与えます。楽器のように、使用される素材によってさまざまな音色や印象が生まれます。
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターには、リピーターを作動させる独自のボタン機構を備えています。ハンマー打ち機構のパワーはツインバレルから供給されるため、一般的なミニッツリピーターのようにハンマー打ち専用のバネを引っ張るスライダーは必要ありません。
複雑な機構が調和しながら完璧に相互作用するために、精巧な機構がムーブメントに組み込まれています。打ち鳴らし動作が終了するまで邪魔されることがないように、パワーリザーブ残量が12時間以下になると、リピーターが作動しなくなります。
リピーターが作動している間は、数字表示ディスクの切り替え動作が遅れ、リューズを引き出せない仕組みになっています。これらの予防措置により、ハンマー打ち機構のサンプリング中の干渉を防ぎ、音響による時刻表示に影響が出ることはありません。
特許取得の瞬転数字式表示機構が分刻みで進み、正時になると3枚の数字ディスクすべてが同時かつ正確な一度の動作で進みます。このような切り替え工程を制御するためには、強力なパワーを持つ主ゼンマイが必要となります。また、ムーブメントを保護するために、急加速したディスクを確実に減速させることも重要です。これはフライガバナーの役目で、ディスクが進むたびに生じる過剰なエネルギーを吸収します。
他のツァイトヴェルクすべてのモデル同様に、ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、香箱とテンプの間にある動力制御メカニズムが特徴となっています。それは、1分間隔で数字ディスクを瞬転させるペースメーカーの役割をもっています。同時に、時計の巻き上げ状態やエネルギーを消費する切替えプロセスに影響されることなく、パワーリザーブが切れるまで常時テンプに一定の力が加わるようにすることによって、歩度の安定に大きく貢献しているということのようです。
肝心要の価格ですが、「要問合せ」となっております。8桁なのは、確実です。
リファレンス | 147.050F / LSLS1476AA |
ケース径 | 44.2mm |
ケース厚 | 14.1mm |
ケース素材 | 18Kハニーゴールド(HONEYGOLD®) |
防水性 | 3気圧 |
パワーリザーブ | 36時間 |
複雑機構 | パワーリザーブ表示 動力制御メカニズム ハンマー打ち機能 |
ダイアル | グレー |
ストラップ | ブラウンアリゲーター |
限定数 | 30本(ブティック限定) |
価格 | 要問合せ |
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