【オーデマピゲ×マーベル】ロイヤルオーク コンセプト トゥールビヨン スパイダーマン

2年前、オーデマ ピゲはロイヤルオーク コンセプト “ブラックパンサー” を発表。この時計は当時、オーデマ ピゲが世界的なセレブ達を登場させた動画を生配信し、そこでオークションを開催するなどをして大きな話題を呼びました。コミックと最高級時計ブランドとの組み合わせは、最初は違和感こそありましたが、結果的には商業的な成功を収めました。

そしてオーデマ ピゲは前回からの予告通り、マーベルとの2回目のコラボレーションとして、ロイヤルオーク コンセプト トゥールビヨン “スパイダーマン” を発表。前作同様、ヒーローの小さな彫刻が文字盤上にあるロイヤルオーク コンセプトですが、前回とは違ったキャリバーを搭載しています。

そして今回の試みは前作と同じく、慈善的な活動を継続しています。これとは少し違うスペシャルバージョンであるロイヤルオーク コンセプト トゥールビヨン “ブラックスーツ スパイダーマン” は、黒と銀のスーパーヒーローを描いており、オークションで販売され、教育を受ける機会のない若者に教育を提供するチャリティ団体であるFirst BookAhokaを支援します。

実は前作のロイヤルオーク ブラックパンサーは、価格とビジュアル面において賛否両論ありました。しかしそのディテールを見てみると、色彩、形状の両面でうまく表現されており、モノ創りに伝統的な技術が注ぎ込まれているのがわかります。

新作のスパイダーマンモデルにも懸念を抱いている人がいるかもしれませんが、全体的に、前作よりもより魅力的な時計ということが言えるのではないでしょうか。基本的なカラーリングはモノクロームに近い色合いであり、時計の大部分が黒と白で構成されており、カラーはスーパーヒーローのフィギュアに委ねられています。そして、フィギュア自体がより適切な位置に配置されており、特に大きなアーチ型のトゥールビヨンブリッジが見えるようになっています。これにより、ムーブメントの多くを視覚的に楽しむことができます。

とは言うものの、オーデマ ピゲのような歴史あるハイエンドブランドがアメコミとコラボするってことに、よく思ってない人が一定数いるのは事実で、それは個人の思いなので致し方ないところではあります。

文字盤上にあるフィギュアは前作のブラックパンサーと同様の工程での製作のようですが、このスパイダーマンを作るのに50時間ほど要するらしいです。まず、金の塊からCNC加工で粗く削りだされ、それからレーザーで細かい表面の彫り込みが行われます。フィギュアの上半身の細かい部分は、一人の職人が手彫りで作業し、磨き上げられます。その後、スパイダーマンの特徴的な青と赤のコスチュームを手作業で塗装するようです。

スパイダーマンの背後には、アーチ状になったブリッジが配置されています。その周りには、ブラックにコーティングされたホワイトゴールド製のアワーマーカーがあり、針もブラックにコーティングされたホワイトゴールドで作られています。

ケース径は42mmで厚さは15mmですが、ラグが短く、曲線的で装着感が優れているそうです。また、最新のロイヤルオークと同様に、ストラップはインターチェンジャブルで、2本のストラップが付属しています。チタン製のケースには、ブラックセラミックベゼルとリューズがセットされています。オーデマ ピゲはチタンやセラミックの表面を、ブラッシュ仕上げ、ポリッシュ仕上げ、フロスト仕上げと、高い技術でこれまで見せつけてきました。今回もやっぱり素晴らしいですね。

キャリバーは、Cal. 2974と呼ばれる新しい手巻きムーブメントが搭載されています。これは、Code 11.59 トゥールビヨン オープンワークに搭載されているCal. 2948から派生したものです。このキャリバーは、ブラックパンサーとは異なり、フライングトゥールビヨンではなく、フルブリッジのトゥールビヨンです。フライングトゥールビヨンでもそうでなくても、このレベルの時計は “所有している” ということに価値があります。

ケース径 42mm
ケース厚 15mm
ケース素材 チタン
ダイアル 18k スパイダーマンフィギュア
防水性 50m
ムーブメント Cal. 2974
機能 時・分
トゥールビヨン
巻き上げ 手巻き
パワーリザーブ 72時間
ストラップ ラバーストラップ(黒×グレー)
ラバーストラップ(赤×青)
限定 250本
価格 CHF195,000
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