イタリアの英雄 ファビオ・カンナバーロのパテックがオークションに!

 

カテナチオ」という言葉をご存じでしょうか?決してエロい用語ではない。この言葉は、堅い守備からの速攻というサッカー戦術であり、イタリアのサッカースタイルがそうであった。鉄壁の守備を誇るイタリアカテナチオ。そこに名を連ねる選手たちは当然、母国の英雄だ。

 

なかでも、2006年ワールドカップ ドイツ大会ではフランスを決勝で破って優勝フランスの英雄 ジデディーヌ・ジダンが決勝で相手イタリア選手頭突きをして退場になったり、予選リーグで日本が1勝もできずに敗退、中田英寿が引退した大会としても有名です。

その優勝したイタリア主将を務めたのが、175cmとディフェンダーながら小柄なファビオ・カンナバーロ。この年、年会最優秀選手バロンドール)も獲得し、イタリアでは英雄であり、引退後は中国のスーパーリーグの監督をしていたようです。

サッカーに興味のない方、お疲れさまでした。さて、そんな彼が所有している時計がオークションに出品されるというのが今回の話題です。そのモデルがコチラ!

パテック フィリップ Ref. 5208R-001 グランドコンプリケーション

です。実はこれ、現行モデルなんですが、まぁ普通には出回っていない年間10本程度製造の時計と言われています。これを購入したのが、上記した元イタリア代表主将ファビオ・カンナバーロ。購入は2019年12月となっています。

Ref. 5208R は、ミニットリピーターパーペチュアルカレンダーシングルボタンクロノグラフという超の付くほど複雑機構を組み込んだモデルです。

ローズゴールドケースで超セクシーなこの時計は、2021年6月に開催される “PHILLIPS The Hong Kong Watch Auction: XII” に出品されます。このオークションでは、多くのパテック フィリップの時計が出品され、このモデルでさえも「多くのレアモデルの中の1つ」です。それほどこのオークションの出品モデルはハイレベルです。

しかしこれだけの複雑機構を合わせ入れた時計がスッキリしたケースに収められていることに驚きます。当然ながら価格も相当だと思われ、恐らく1億円を超えてくるのではないかと言われています。

この落札されたお金は、カンナバーロと、これも同じく元イタリア代表選手であるフェラーラ達が共同で創設した “Fondazione Cannavaro Ferrara” という財団に寄付されるということのようです。この財団は、彼らの出身地であるイタリア・ナポリの子供達が将来、様々な分野で活躍できるように活動している団体のようです。

というわけで、6月に開催される「フィリップス ホンコンウォッチオークション 12」の要注目モデルの1つとしてみていきたいと思います。